【映画】『悪魔と夜ふかし』を観た!【なんだか懐かしい】

悪魔と夜ふかしのあらすじと感想

『悪魔と夜ふかし』という映画を観てきた。

70年代のテレビ番組の封印されたマスターテープが見つかって、観てみたらそこにはとんでもない放送事故映像が残されていた…といういわゆるファウンド・フッテージなホラー映画である。監督はコリン&キャメロン・ケアンズ兄弟。

トリ
トリ

怖そうなやつ!

筆者
筆者

いい感じに怖かったし、なんか懐かしいムードがムンムンしていたゾ(筆者が生まれる前の時代設定なんだけど)おもしろかった〜

そんなわけで、感想なんかを書き記しておきたい。

※以下、映画の内容に触れているのでご注意ください。

『悪魔と夜ふかし』のおおまかなあらすじ

深夜のTVショー『ナイト・オウルズ』の司会者ジャック・デルロイ(デヴィッド・ダストマルチャン)は軽妙な語り口とおもしろキャラで人気者だったが、どうしても視聴率で1位になれず徐々に人気に翳りが見え始めていた。更にプライベートでは最愛の妻を亡くし、失意のジャックは束の間テレビから姿を消す。

1ヶ月ほどしてジャックは復帰、視聴率週間が始まる1977年のハロウィンの夜に、起死回生の生放送を慣行する。霊能力者、懐疑論者、超心理学者と悪魔憑きの少女をゲストに据えたオカルトショーである。

霊能力者・金ピカスーツのクリストゥ(フェイザル・バジ)は霊聴力なる力で死者と対話してみせ、続く懐疑論者で元奇術師の偉そうなおっさんカーマイケル(イアン・ブリス)はそれをイカサマと言い放つ。緊張の走るスタジオだったが、クリストゥが急激に体調を崩し、得体のしれない嘔吐をして退場、病院へと運ばれることになる。

メインゲストとなる超心理学者ジューン(ローラ・ゴードン)は『悪魔との対話』の著書であり、その本の主人公が13歳の少女リリー(イングリッド・トレリ)である。リリーはある悪魔崇拝者率いる教団の集団自決の唯一の生き残りであり、「ミスター・リグルズ」と呼んでいる悪魔が憑いているという。

ジャックは、二人にテレビ史上初となる「悪魔の生出演」を持ちかける。

拘束されたリリーは相貌も声色も豹変し口汚い言葉をはき散らす。更には椅子ごと体を浮かせたりとなにやら超然とした現象が起きスタジオ大騒ぎである。このとき過去最高の視聴率を叩き出すのだが、一方でクリストゥが搬送中に死亡との知らせも入ってきて、不穏なムードもむんむんと高まってくるのであった。

そしてまたカーマイケルのやつが「インチキだ、催眠術だ」と言い始め、「俺も実演してやる!」ということになるのだが…

筆者
筆者

そんな感じ!(からの二転三転四転くらいしまくるゾ!)

『悪魔と夜ふかし』のほんわか感想

立ち込める懐かしさの密度がものすごく濃い作品であった。

髪型、衣装、小道具、セットのデザインやら番組の構成やらいい感じに当時のものっぽいのである。

筆者
筆者

やらかし気味のときに強制中断する「しばらくお待ち下さい」的な処理がまた良し

画質やアスペクト比なんかも当時のムードが出ていて、一方CM中の舞台裏シーンではそのニュアンスが解かれる。

その切替も交えて少しずつ不穏さが積み上げられていき、そこでまた話に引き込まれていた。

またジャックを演じたデヴィッド・ダストマルチャンが素晴らしかった。

手練れた司会者然とした立ち回りがどこを切りとっても滲み出ており、表情からモミアゲまでパーフェクトである。

ジャックが隠していることが徐々にもたげていくさまの変化もヒリヒリとして素晴らしいのだ。

トリ
トリ

予告編だけでもすでにイイもんな〜

そんな感じで、大層懐かしげだが単なるノスタルジックなムード一辺倒ではない作品となっていた。

クライマックスの怒涛のぶっ飛び方は椅子から転げ落ちたくなる勢いであったし、しまいにはモキュメンタリー的な映像を超越した表現に到達し、唖然としているうちに映画が終わっていた。

筆者
筆者

そんな感じで、体験としてなにやら新鮮だったゾ!おすすめ!

おわりに

ということで『悪魔と夜ふかし』を観た!という話であった。

93分とコンパクトながら、見応えありなホラー映画であった。

ちなみに筆者が一番怖かったのは、やたらカメラ目線なリリーの顔面である。

筆者
筆者

リリー、かわいらしい反面いい感じに怖い笑顔なんだよな〜たまらん…

興味が湧いた方は是非観てみて頂きたい映画である。

悪魔と夜ふかしのあらすじと感想
ちなみにパンフレットは880円と比較的安めながら読み応えがありおすすめ。

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