渋谷タワレコのインストアライブである。
筆者にとっては、実に9年ぶりにもなろうという久しぶりのインストアライブである。
そしてその9年前に行ったのもまた人間椅子のインストアライブであった。
トリ
そしてそのインストアライブが初めての人間椅子のライブでもあったのだ。
階段に整理番号順に並びながらそわそわした当時をなんとなく思い出しつつ、やはり当時も心踊らせていたのであった。
つまり9年ぶりなその日もまた、筆者は心踊らせていたことになる。
ということで新時代に臨む人間椅子の新譜「新青年」のインストアライブに行った、という話である。
とりとめもない日記調の文なので興味ある方のみ読むことをオススメしたい。
【新青年】人間椅子のインストアライブに行った@渋谷タワレコ
お足元の悪くなりそうな中、渋谷タワレコへと赴く
なんとも雨が降りだしそうなどんより空模様のなか、筆者は渋谷駅へと降り立った。
Tシャツ1枚で家を出たら思いの外寒く、渋谷もまた特段暖かくもなく、なにやらここ数日の気温差に踊らされていた。
ちなみにGHOSTのTシャツを着て行った。
人混みをするすると抜けてタワレコに滑り込む。
まずはイベント参加件を入場券に引き換えるべく、B1Fの引き換え場所にて引換券を提示する。
引換券については、先日渋谷タワレコにて予約していた人間椅子の新譜「新青年」を購入した際に手に入れていたものだ。
それを整理番号付きの入場券に引き換えるのである。
整理番号は抽選となる。
整理番号が割とよかった
この日筆者は、二桁のなかなか良い番号を手に入れることができた。
集合時間までは時間があったため、タワレコの各階をぶらぶらしながら待っていた。
なにやら店内では若い女の子達が集結すべきイベントが複数あったようであり、なかなかに賑わっていたりもした。
さて、集合時間になれば階段に列ができる。
筆者は比較的早い番号であったため、そそくさとその番号の目安となる位置を目指した。
この時、お客さん同士で番号を確認しあうのがマナーとなる。
いざ入場となれば筆者は最前列から3~4列目の中央付近に位置付けることができた次第である。
新時代のオープニングSEは新青年まえがき
そしてスタッフさん(?)の妙に味のあるアナウンスが入った。
何やらこの日、30年目にして初のインストアライブソールドアウトとのこと。
タワレコ渋谷のインストアライブ完売!人間椅子としても過去最高の動員でメンバーも喜んでいました〜 pic.twitter.com/22rLhBBDK0
— 人間椅子staff (@planetcaravan69) 2019年6月9日
オープニングSEが鳴り響いた。
かの新譜、新青年の一曲目たる「新青年まえがき」である。
陰獣を彷彿とさせずにはおれないワウを使ったリフは今も続く人間椅子の青春の始まりの音・初期衝動そのものでもあり、そしてまた令和に臨む新時代の音でもある。
と、とにかくオープニングSEが新しくなったのである。
これは萬燈籠リリース前から使われ出した此岸御詠歌以来のオープニングSEとなる。
その境目を2度も体験できたことに、筆者はひっそりと興奮していたわけだ。
余談だがOzzfest japan2013後に此岸御詠歌をオープニングSE的に鳴らしてそのまま演奏になだれ込む演出を一度目撃したことがある。
セットリストはこんな感じ
- OPSE:新青年まえがき
- 鏡地獄
- 地獄の申し子
- 地獄小僧
- 屋根裏の散歩者
- 巌窟王
- 無情のスキャット
- アンコール:涜神
怒涛のヘヴィチューンの連打
個人的に「新青年」は良曲しかないアルバムゆえ、どれをとっても初めてのライブ演奏を聴けて嬉しいばかり。
新青年再現とばかりに初っ端に放たれたのは鏡地獄である。
筆者は特に好きな曲の一つなためかなり興奮した。
いきなり和嶋氏のソロで涙ぐんでしまった。
まじである。
そして鏡地獄でエフェクターを踏み間違える和嶋氏を見られたのもきっとこのタイミングのみだろう。
続くは地獄の申し子である。
地獄シリーズは現状鈴木氏のビジュアルに訴えかける詞が味わえる曲としてアルバム内でも毎度重要な位置付けにある。
3人の連なるコーラスがこれまた非常に良い。
インストア故の束の間のMCを挟む。
この日も短い時間ながらMCも味がありすぎた。
鈴木氏の「お足元の悪い中〜」のくだりは当然あり、和嶋氏はむしろこの天気に「今日もいいライブになる」と確信を得たそうな。
そしてマイクを取るのはノブ氏である。
当然今回のノブ氏曲、「地獄小僧」である。
今回のノブ氏曲は、作曲面においてもかなりノブ氏成分が高いものになっているそうだ。
曲の3番では和嶋氏が鈴木氏のマイクに歩み寄り一つのマイクで一緒に歌う、というしばしば目にするパフォーマンスを突如敢行した。
結果その後のMCで鈴木氏が以下のように苦言(?)を呈していたのが微笑ましい。
鈴木氏「急にやらないでくださいよ」
和嶋氏「いや、3番はやらなきゃと思って。でもできたじゃないですか」
鈴木氏「まあできるんですけどね」
短いMCながらなんとも人間椅子らしいゆるい雰囲気が出ていて嬉しい。
続く屋根裏の散歩者も鏡地獄に続いての乱歩作品からのタイトル曲である。
このイントロの怪奇な音に関して何やら和嶋氏は喋りたいようであったが、そこはインストアライブ。
次のイベントが詰まっているため割愛と相成った。
そしてアルバム内で随一の重苦しさを誇る巌窟王である。
鈴木氏の念仏調の地を這う歌唱が生で聴けて最高である。
結果的に和洋折衷な趣が非常に良い。
本編ラストは無情のスキャットであった。
曲を象徴するアルペジオとかっこよすぎてちびるレベルのリフがたまらない。
生で聴けて本当に感無量である。
一旦はけたメンバーが戻り、最後にアンコールで一曲披露してくれた。
ラストのラストは涜神。
これまたヘヴィな曲である。
テンポチェンジを交えて揺さぶりに来る。
そうしてライブは終了。
1時間弱のステージながらすでに感無量であった。
ツアーに向けていよいよ「新青年」を聴き込むしかなかろう。
おまけ MCではこんな話もしていた
機材車購入!
30年目にして機材車を新車で購入した人間椅子である。
鈴木氏は先駆けて乗車したとのことである。
これから益々精力的にツアーを回るのだろうと否応無しに期待が高まるのであった。
おわりに
人間椅子のライブを終え、タワレコを後にした。
空が明るいライブ帰りというのはなんとも不思議な気分であった。
当然時間などは関係ないが、やはり人間椅子のライブは最高である。
いやはや、それにしても人間椅子、今年も躍進間違いなし。
追記 インストアライブのダイジェスト映像が公式で公開された!
来週26日からツアースタート‼️
🆕最新ライブ映像公開🎵Ningen Isu / 「NewYouth」 Release live digest(人間椅子「新青年」リリースライブ) https://t.co/3c9qdcfM2z pic.twitter.com/FCxkwPQYN5
— 人間椅子staff (@planetcaravan69) 2019年6月23日
ということで貼り付けておく次第である!
更に余談だが、筆者もちらっと映っていたりする。
突然のコメント失礼致します。いつもブログ拝見させて頂いております。人間椅子ファン歴1年の私はオチバさんのブログで色々な情報をいただいています。
椅子愛に溢れた軽快な文章も、本当に素敵です!これからも更新楽しみにしていますね。
>すずのすけさん
コメントありがとうございます。
新たな人間椅子ファンの方に向けて書いていたので、お役に立てていたのなら嬉しいです!
お褒めの言葉も嬉しすぎます…!