この記事は、時効警察を振り返るべくしたためた記事である。
2006年にオンエアされた最初のシリーズを1話ずつ振り返る次第である。
大まかなあらすじと、チェックすべき(かどうかは定かではない)小ネタをメモ的に記しておく次第である。
トリ
「時効警察はじめました」
公式アカウント、はじめました。
時効警察、12年ぶり、寝耳に水の復活です。
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— 【公式】「時効警察はじめました」@テレビ朝日 (@jikou2019) July 5, 2019
ということで今回は、最初のシリーズ「時効警察」の第2話について振り返っておきたい。
【時効警察を振り返るべし】偶然も極まれば必然となると言っても過言ではないのだ!
時効警察とは?
『時効が成立した事件を“趣味で”捜査する総武署時効管理課の警察官・霧山(オダギリ ジョー)の活躍を描く、新しいコメディーミステリー。
“時効成立した事件を趣味で捜査”という斬新な発想を軸に、“霧山VS逃げ切った犯人”というミステリー要素と、そこかしこに散りばめられた笑いのエッセンスが共存するドラマ。
脚本・ 監督には三木聡、岩松了、園子温、ケラリーノ・サンドロヴィッチら、映画界・演劇界の奇才たち。
映画、ドラマ、CMなど多方面で活躍するオダギリが、彼らとの豪華コラボレーションを実現する。何となく見ているうちに、何となくやみつきになってしまうドラマなのだ!』
……をよろしくお願いします。
時効警察第2話の基本情報
監督・脚本:三木聡
オンエア:2006.1.20
ゲスト:池脇千鶴
時効警察第2話はこんな風に始まる【グダグダパート】
突如、「トップニュース!」と言いながら蜂須賀が時効管理課に駆け込んできたのは、なにやら熊本課長と三日月の二人が写った写真を掲げてのことであった。
いつものことである。
写真をよく見れば、なにやらラブホテルの「ワカメ」状の垂れ幕みたいなやつが写っている。
不倫発覚!?と騒然とする時効管理課だが、そこに仲良く談笑しながら熊本と三日月が部屋へ入ってくる。
「この写真、8000円で買いませんか」と刑事課のくせに熊本をゆすりだす蜂須賀である。
結果、二人は偶然ラブホテルの前で会い、偶然熊本の日光東照宮メダルが携帯ストラップから外れて、偶然それが敷地内にころがり、それを二人で拾ってでてきた、という顛末なのであった。
今回の時効事件も、そんな感じである。
ちなみに、この珍妙なやりとりの解決時のやりとりが白眉。
三日月「そもそも、携帯に東照宮のメダルをつけている人とは不倫しません」
熊本「あらあら、それは失礼だろ」
サネイエ「誰にです?」
霧山「東照宮にですよね?」
熊本「違うよ、徳川家康」
三日月「どっちでもいいですよ」
全く意に介していない熊本課長が面白すぎる。
筆者はこのやりとりがシリーズ通しても最も好きなのだ。
是非映像で見るべき素晴らしい芝居と言える。
総武市における水泳オリンピック選手とコーチの不倫の末の無理心中事件(平成三年一月十五日発生)
被害者は、当時水泳の女子オリンピック代表の座を姉妹で争っていた藤山姉妹の姉、一子である。
死因は転落による頭蓋骨骨折。死亡推定時刻は午後六時から九時。
同日の午後八時、コーチの小原が自宅にてガス爆発による全身火傷で死亡。
一子の外傷と、かねてからの不倫関係の噂により、小原が一子を殺害した後のガス爆発自殺の線で捜査は進められた。
しかし、目撃者や物的証拠が出ず、事件は時効を迎えたのであった。
先ほどの三日月熊本不倫疑惑のように、偶然が絡み合う珍事件な訳なのだが、詳しくは映像にて。
時効警察第2話の注目すべき(?)小ネタ
テーブルの上のチョコ
だと思ったらボタンでがっかり。
ポツネン
又来によって命名された霧山のあだ名。
曰く、「ポツネンとしてんじゃねーよ」とのこと。
うさぎのタメちゃん
「ふん」と甲高い声を出すのがタメちゃん。
又来がはじめたことだが、これ以後、ちょいちょい出てくるので要チェックである。
霧山はやはり地味
今回霧山が食べているのは食パンである。
「何かつけないの?」と三日月に問われれば、「だって、パンの味がしなくなるだろ」とのことである。
時空を超えたネタ 亀は意外と速く泳ぐとの類似点
この第2話、注目すべき点として、三木監督作品「亀は意外と速く泳ぐ」(05年)との共通点がある。
岡本信人
「亀〜」でも主人公の父親役。今回でも姉妹の父親役を務める。
ラーメン・サルタナ
「亀〜」におけるスパイが営むラーメン屋(目立たないためにこれ以上なく超そこそこ味をキープしている)。今回藤山家にてうっかりそのサルタナの出前を頂いたばかりに三日月が食べたかった「あなごん」の穴子を食べ損ねるのであった。
ちなみに第9話ではあずきパンダちゃんが登場する。
ちなみにあずきパンダちゃんのテーマの作曲は又来役のふせえり氏による。
やはりダンボールを乗せた机は動く
毎度お馴染みのネタになるやつ。
今回は藤山父に遺留品を渡す時に発生。
靴下さん
なんかいろんなところに発生する人形(?)。
三木監督回にて、霧山がいるところに発生する傾向があるようである。
鑑識室にて とりけものおどし機
とりけものおどし機である。
わからん。
味見電気店
村松氏演じる癖のある店主が面白いのだが、実は関連人物が第9話や次シリーズにも登場するのでこれは要チェックである。
銅鐸を忘れる男
十文字は銅鐸を忘れる。
おわりに お前は人生っていう大きな忘れ物をしてるんじゃないのか
ということで時効警察第2話のあらすじめいたものと小ネタをつらつらと書いておいた次第である。
「時効警察はじめました」と合わせて楽しんでいただきたいと願ってやまない。
いやはや、それにしても時効警察、やはり最高である。