佐渡の姫津漁港集落にて7月半ばに行われているお祭りである。無料で振舞われる限定のイカ汁をはじめとした漁港ならではのイカグルメを堪能できる。開催時期に姫津近辺を訪れるなら是非立ち寄りたいお祭りである。
【味覚】
- いか汁
- いか飯
- いかコロッケ
- イカリング揚げ
- いか焼きそば
【体験】
- いか裂き
- いか釣り漁船
【芸能】
- 薬師太鼓
- よさこい
- 創作ダンス
- じゃんけん大会
トリ
【佐渡】姫津いかイカまつりに行ってきた
佐渡への行き方
イカの関連記事にて新潟駅から佐渡の両津港への行き方の一例を示している。参照されたし。
プロローグ いざ姫津いかイカまつりへ
※いたずらに長い上に無為なのでここは飛ばすことを推奨する。
佐渡への旅程を決める過程で浮上した「姫津いかイカまつりへの参戦」案であったが、この情報化社会の只中に於いてイカんせん祭の最新情報が得られないというイカんともしがたい事態に陥った筆者とその社畜仲間であった。ネットでも2、3年前の情報しか得られなかったのである。一旦イカのことは忘れ、その場では佐渡の見所を抑えたイカした旅程を決めたのであった。
さて数ヶ月後、佐渡への旅当日の新幹線の中である。
「この旅ではどこに行くのか?」
イカにも信じがたい言葉を発したのは、残念なことに筆者であった。しかし更に信じがたいことに、筆者イカ数名、その答えを誰一人明確に持ち合わせていなかったのだ。旅程を決めたときにメモのひとつも残していない始末。
こりゃイカん!
ということで確保してある船や宿の情報とまっぷるに残された僅かな痕跡からどうにか旅程を割り出すことに成功した。それはなかなか余裕のある旅程であった。
ならばとついでに姫津漁港集落に問い合わせてみたところなんとこの日、かの「いかイカまつり」当日というのである。
佐渡へ到着後、一行は姫津漁港へと向かった。
姫津いかイカまつりのステージイベントスケジュール
いかイカまつりはこんな感じである。
ステージイベントスケジュール(2018年度の場合)
10:00 薬師太鼓
10:15 創作ダンス
10:25 薬師太鼓
10:35 よさこい
10:45 創作ダンス
11:00 じゃんけん大会
午後の部
0:00 創作ダンス
0:10 よさこい
0:20 薬師太鼓
0:40 創作ダンス
1:00 じゃんけん大会
圧倒的歯触り とれたてのイカ料理が一行を襲う
到着した時点で残念ながらイカ汁配布はすでに終了していた(電話で確認した11:00頃にはすでになくなっていたようだ)。
建屋に入ると魚介類を焼く香りが広がっていた。イカ飯は準備中であった。
ということで筆者らはとりあえずイカの唐揚げと、売り物ではなかったらしい焼き魚を漁村のお母様がたに譲っていただき食料を確保した。
建屋内の席は空いていなかったため屋外で食事をすることに。
イカの唐揚げと焼き魚を食す。
まず驚かされるのはイカの歯触りである。普段食べるイカに比べると圧倒的に柔らかいのである。イカとはかくも柔らかいのか! と筆者はいたずらに感嘆した。
続いて魚である。
とれたて焼きたての魚は当たり前だがこれまた美味しい。特に味付けもなかったが全く必要しない旨味である。
しばらくして出来上がっていたイカ飯と、イカ焼きそばを調達。これまたイカの柔らかさがたまらない逸品である。
当初は昼飯はどこかお店で食べようかなどと考えていたが、結果イカと魚で心身ともに満たされていた。
かなり天気が良かったため日差しが厳しい。というか厳しすぎる。更にテーブルも白いため着席したものにレフ板のごとく照り返しを浴びせるのである。
しかしイカや魚はとにかく美味しかった次第である。
無情な勝負の世界の秩序 じゃんけん大会の洗礼が一行を襲う
イカを安穏と楽しんでいた筆者だったが、不意にじゃんけん大会が勃発した。
漁協の組合長的な御仁に対して勝ちの手を出した者のみが生き残る死闘である。
勝者1名への商品はなんと発泡スチロールのケースに入ったイカ一箱である。
腕をかざし立ち上がる一行。
心配ご無用というものである。
つわものどもがゆめのあとである。腕を下ろし席へ戻る一行。
そして決勝が始まる。
死闘を制した少年が満面の笑みでイカ一箱を抱えるその笑顔に、皆で乾杯した。ノンアルである。
束の間、不意に第2回戦が勃発した。
腕をかざし立ち上がる一行。
そして以下3度に渡り、上記とほぼ同様の事象が発生したため割愛する。
強いて本大会の私的ハイライトを挙げるとするならば、残りの5名程度になった段階で筆者と社畜仲間一名が残るという展開が一度発生したことであろう。
いたずらに興奮する筆者ともう一人は無闇にじゃんけんに臨み、あろうことか同じ手を出し、そして共に負けたのであった。
あのとき一瞬相談して二人で異なる手を出して入れば、悔やんでも悔やみきれない。
これからこの大会を目指す諸君に告ぐ。
以下(イカ)を意識し、たゆまぬ修練による強固なチームプレイでイカを全力で掴みにいくべし。
- 壇上の敵は概ね毎回異なる手を出す(同様の手を連続で出さない傾向にある)
- 周りのプレーヤーは概ね個人プレイだと勘違いしている
- ここのイカは確実に美味い
残った挑戦者が一度に脱落した際、なんと会場全体に復活の権利が与えられる狂気の敗者復活戦が採用されている。
結構な回数発生し、その度にいたずらに歓喜してはすぐまた項垂れる一行がいたことも併せて記す。
正々堂々と勝負に臨むべし。
姫津大橋の美しい景色 苦しいほどの夏休み感が一行を襲う
姫津漁港には姫津大橋なるアーチ状の橋がかかっている。
これが非常に綺麗である。
お祭りの時期でなくても見に来る価値があろう。
なかなか大きく、眺めが良さそうだということで筆者はノコノコと橋へと近づいていたのである。
なんとも綺麗な眺めで会った。不意にドボンという音が聞こえる。中高生だろうか、若い少年たちが結構な高さから海へ飛び込んで遊んでいた。
なんとも爽快な絵であった。この日は日差しも強く筆者もできれば海に飛び込みたかった。なにより楽しそうだ。
少年たちに手を振ったりしてしばらく眺めていた。
言い知れぬ夏休み真っ最中という郷愁にも似た思いがもたげ、揺らぐ社畜勢であった。
まとめ
なんとも美味しい漁港ならではのイカ料理が食べられるお祭りである。
- 午前から参加できるとイカ汁もいただける。
正午すぎに会場に到着した筆者だが、イカ汁はすでに完売していた。 - ただのじゃんけんがかつてない一大スペクタクルと化す。
- 夏休み只中のような郷愁に駆られる可能性があり、筆者のような社畜にはやや危険が伴う。
いやはやそれにしてもいかイカまつり、面白いものである。
後日談、というか執筆時に気づいたこと
執筆時に上記のポスター左下を拡大して見て驚愕した。つい最近(2018年6月末)Twitterアカウントができたようである。筆者たちが旅程を協議した1月後であった。通りでその時に最新情報がなかったわけである。
\いかイカまつり/
今年も昨年に引き続き、実に1000人以上もの方々にご来場いただき、大盛況のうちに終了いたしました。
連休のお仕事でお忙しい中、わざわざお越しいただいた皆様には、改めまして御礼申し上げます。ありがとうございました!#姫津 #姫津漁協 #いかイカまつり #佐渡島 pic.twitter.com/hl3BSLLtZF— 姫津漁業協同組合 (@himedugyokyou) July 14, 2018
ここでしっかり告知されていたのである。
2019年度以降、7月に佐渡を訪れる際には是非行ってみていただきたい。