加えて、都内のワンマンライブには2011年からほぼ欠かさず通っている筆者が、アルバムにおけるライブ定番曲も紹介する。
人間椅子の恐ろしくカッコ良い音楽に触れるきっかけになればと願ってやまない。
トリ
人間椅子を聴くべし vol.11「三悪道中膝栗毛」アニキ加入後初のリリースとなる12枚目
三悪道中膝栗毛 収録曲
2004.09.29 Release
01. 洗礼
02. 野垂れ死に
03. 意趣返し
04. 道程
05. 与太郎正伝
06. 悪霊
07. 新生
08. 夜間飛行
09. のれそれ
10. 発射
11. 痴人の愛
洗礼
道程
アルバムの特徴 三悪道中膝栗毛
このアルバムはアニキ加入後初のスタジオアルバムとなる。
しかしながら相変わらずといえば相変わらずであるが、人間椅子らしい曲に溢れておりじっくり聞くべきアルバムに仕上がっている。
野垂れ死に、意趣返し、悪霊といったいい感じに後ろ暗い曲が多いのが個人的に非常に魅力である。
定番曲と言える洗礼が収録されている重要なアルバムでもある。
と言うことでまず洗礼のPVを貼っておく。
髪の長い時代の鈴木氏を堪能すべきだろう。
そしてナカジマ氏のボーカル曲もまたこの三悪道中膝栗毛から始まったわけであり、道程もまたぜひチェックすべき曲である。
三悪道中膝栗毛の収録曲紹介
ライブ定番度の目安
★★★:かなり聴ける!必修曲。
★★☆:ちょいちょい聴く!
★☆☆:レア気味。
☆☆☆:公認のレア曲
※筆者の感覚的な尺度なのでご了承いただきたい!
01. 洗礼
ライブ定番度:★★★
ボーカル:鈴木氏
ライブでも定番と呼べる一曲である。PVにもちょっと凝った作りで良し。
メインリフがかなりカッコいい。
ライブだと鈴木氏の荒ぶる笑い声が響き渡ることが多い。
02. 野垂れ死に
ライブ定番度:☆☆☆
ボーカル:和嶋氏
退廃的な響きのかっこいい。
人間椅子倶楽部の集いにて演奏された公認のレア曲だが、メンバーの感触は良かったらしく今後演奏される可能性を感じる。
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03. 意趣返し
ライブ定番度:★☆☆
ボーカル:鈴木氏
ぐつぐつと煮えていくかのような立ち込める意志漂う最高な一曲。ソロの構成がちょっとはっとする音使いである。
04. 道程
ライブ定番度:★★☆
ボーカル:ナカジマ氏
ナカジマ氏ボーカルにおける代表曲と言えるであろう一曲。相変わらずの痛快なロックンロールである。ライブではフロント二人の楽しげな演奏もまた見物である。
05. 与太郎正伝
ライブ定番度:★☆☆
ボーカル:和嶋氏
優しげでおかしみのある曲調の一曲である。ベースラインが与太郎の心を表すように弾み聴きごたえがある。
06. 悪霊
ライブ定番度:★☆☆
ボーカル:鈴木氏
アルバム中最もへヴィな一曲。かなりカッコいいおすすめ曲でもある。まず鈴木氏の歌唱が最高すぎる。
テンポチェンジも多く、ゆっくりなときの重苦しいフレーズと速いときの刻むリフの対比も良い。
07. 新生
ライブ定番度:★☆☆
ボーカル:和嶋氏
悪霊からの流れだと面喰らうくらい優しげな春の芽吹き感じる曲である。
改めて聞くと後のリジイア(無頼豊穣収録)のような趣のパートもある。
08. 夜間飛行
ライブ定番度:★☆☆
ボーカル:鈴木氏
暗黒の宇宙シリーズと言える一曲。多分今ライブでやるなら和嶋氏のテルミンが縦横無尽に鳴り響くことが予想される。そう考えると観てみたい曲である。低音部で蠢き尽くした後に浄化されていくかのようなカタルシス感じさせるソロがかなりいけている。
09. のれそれ
ライブ定番度:★☆☆
ボーカル:和嶋氏
イントロやリフなど随所に和風な趣感じる。
更にワウを活かしたフレーズが楽しげ。
そして不意に入るダンシーング、シンギーングなどのコーラスが飛び出す意外な展開に戸惑う。
10. 発射
ライブ定番度:★☆☆
ボーカル:鈴木氏
鈴木氏らしい速い曲である。なかなか緊張感があって面白い。がなる鈴木氏のボーカルが良く、カウントダウンする鈴木氏もまた良い。
11. 痴人の愛
ライブ定番度:★★☆
ボーカル:和嶋氏
イントロが非常にカッコ良い文学リスペクトなアルバムラスト曲。
わりとかっちりとした構成であり非常に聴きやすいのだが、人間椅子らしい重厚なリフがたまらない。最後まで人間椅子を堪能すべし!
おわりに
ということでアニキ加入後一作目である三悪道中膝栗毛の紹介であった。
いやはや、それにしても三悪道中膝栗毛!面白いものである。