人間椅子バンド生活三十五年を記念したツアー『猟奇第三楽章』のファイナルが開催された。
観てきたぞ!
そんなわけで「観に行った!」という日記を書き残す次第である。
ツアーファイナル@EX THEATER ROPPONGIへ赴く【日記】
ライブTシャツを着て家を出る
天気が悪くてほんのり嬉しくなる日がある。
人間椅子のライブの日である。
これまで幾度となく悪天候の日にぶち当たる人間椅子のライブだったが、この日も空模様は何やらだいぶ怪しい。
気に入っている人間椅子Tシャツと、雨に備えた長靴をチョイスして家を出る。
最近はBASSマガジンとのコラボTシャツ一辺倒である(まじで好き)
「お足元の悪い中」という鈴木氏のMCを夢想しながら筆者は会場のEX THEATER ROPPONGI ヘと向かった。
霧雨深し、会場にたどりつく
乃木坂駅から出れば深い霧雨である。
そのさなかを傘をささずにしばし歩き、会場へ向かう。
傘させよ
え、めんどいし…(折りたたみ持ってたけど)
次第にライブ参加者っぽい人が増える。
開場してしばらく経っていたためすぐに入場できた。
指定席は前から7列目の中央付近というなかなかいい位置である。
開演待機中、ステージの脇や奥に長い棒状の照明があったり、スタッフさんが見たことのないgibsonのベースをセッティングされていたりして気分が高まった。
またカメラも多く配置されているようであり映像化の期待も膨らむ。
定刻、遅れもほぼない状態で照明が落ちて「新青年まえがき」が流れる。
結構時間きっかり、って感じだったため面食らった。
それにしてもこのSEが流れる瞬間の昂揚ったら、毎度たまらん…!
絶妙なセットリスト【レア曲】
- 幸福のねじ
- 爆弾行進曲
- 品川心中
- あやかしの鼓
- マダム・エドワルダ
- 蟲
- 命売ります
- 太陽黒点
- 死出の旅路の物語
- 悪魔の手毬唄
- 深淵
- 地獄小僧
- 宇宙電撃隊
- 針の山
- 蛞蝓体操(アンコール)
- 無情のスキャット(アンコール)
- なまはげ(アンコール)
(MCに入る瞬間とかに走り書き的にメモったリストとなる)
冒頭から幸福のねじ、爆弾行進曲と歴史を感じさせる曲が披露される。
レコ発じゃないツアーって感じがすごい!
筆者の中のハイライトの一つは何と言ってもマダム・エドワルダである。
この曲がファンクラブの集いにてレア曲認定されてしまい大層悲しんでいた筆者だが、このような大きな会場で改めて聴けて感無量であった。
怪しげなイントロ、迫力あるリフ、中間部のソロのすすり泣くような音色、ラストのソロの圧巻の表現力、壮大な構成、とにかく生で聴けて嬉しい一曲なのだ…
その後も新旧織り交ぜた意外性のあるセットリストで全17曲が演奏されたのであった。
アンコールのラスト前にいそいそとステージ脇にはけた鈴木氏だが、褌にサラシという衣装にて再登場するというサプライズ(サービス)があり、異形感が増しに増したステージにてなまはげが披露され終演と相成った。
いまだ先を見据える人間椅子に期待がやまない
今回も愉快なMCたっぷりで楽しませてくれた人間椅子である。
関西のMCで関西弁を使おうとして完全に津軽弁が出た話、鈴木氏の新ベース(Gibsonよりもらったというグラバーベース)の話、和嶋氏に噺家みたいな名前をつけようという話、鈴木氏はステージで塩を撒きたい話、ノブ氏の新衣装を紹介しようとするともう着ていない話、など思い返しても楽しげである。
そんなMCのなかでも特に印象的だったのはこの先の展望についてである。
鈴木氏から「紋付袴姿がカッコいい」と振られた和嶋氏だが、この先の40周年〜50周年記念でも紋付袴を着たい旨を語っていた。
まだまだ先を見据えている姿がカッコよい…!
ちなみに2年後くらいに控える還暦の際には赤いちゃんちゃんこを着るといことも改めて念押された。
それも楽しみすぎる
35周年を迎えこれまでに23枚のアルバムを出している人間椅子だが、和嶋氏調べではかのローリング・ストーンズに並ぶアルバム枚数とのこと。
まだまだ素晴らしい作品を生み出して枚数を更新していくに違いないのだろうと確信めいたものも感じてしまう。
ファンからの声を受け、「いつの日か武道館で」といった意気込みも語られ、それを見届けられたらと夢想せずにはいられない。
そんなわけで35周年を迎えて未だ勢いの衰えない人間椅子を目の当たりにできて大満足のツアーファイナルであった。
おわりに
ということで人間椅子の「バンド生活三十五年〜猟奇第三楽章〜」ツアーファイナルを観た!という日記であった。
この日のライブは映像化される模様である。
またアンコールのMCにて秋にまたツアーがあることが発表されている。
すでに充実の三十五周年が垣間見えており、これまた楽しみでならない。
いやはや、それにしても人間椅子、素晴らしいバンドである
聴きまくろう!