2018/12/15、新代田FEVERにてDOOMのNo/Re:MORSEツアーファイナルが行われた。
トリ
9月から始まったツアーであった。
そしてツアーに併せて発表された新曲を携えてのツアーでもある。
ということで想像される渾身のツアーファイナルに期待を膨らませ、筆者は新代田のFEVERへと向かった。
【ライブレポート】DOOM No/Re:MORSE TOURE 2018 FINAL@新代田FEVER
めっきり冬っぽくなったものである。
下北沢駅から10分ほど歩いてFEVERへ向かった筆者はなかなか冷え込んだのだが、しかしDOOMのツアーファイナルを前に気持ちは熱気むんむんである。
ということで到着したFEVERにはすでに開場を待つ人が集まっていた。
開演までZADKIEL
開場してフロアへ入るとZADKIELのアルバムがループしておりいたずらに気持ちが高まる筆者であった。
ザドキエルは故・諸田氏がDOOM以前にプレイしていたバンドである。
音質がかなり荒いが、ものすごいエネルギーが立ち込めている名作。
その音も、パンキッシュでロックンロールな曲にはともすればあっている。
ZADKIELの音源は現在デジタルで買い求められるので、DOOMファンは是非チェックすべきであろう。
ZADKIELを楽しみつつ、前方上手側に位置付け開演を待った。
二時間超のステージでDOOMを堪能す
定刻から10分ほど経ってメンバーが登場する。
SEはRocking Russianである。
そして位置についた3名は、そのまま曲へ雪崩れ込む。
- Rocking Russian
- Complicated Mind
- Fall, Rise And…
- Killing Field…
- Fence And Barricade
- Slave Of Heaven
- Death of False ROCK!!
- Painted Face
- WAR DADDY
- The Folly and Splice
- No/Re:MORSE
- All Your Fears
- Still Can’t The Dead
- Those Who Race Toward Death
- 水葬
- The Stupid Man
- Revenge and Dirty Tricks
アンコール
- Bad Priest
- Body No Body
- Last Stand To Hell
- Why!?
- I’m Your Junky Doll
ダブルアンコール
- Death To Wimp!
2時間強にわたるライブであった。
途中一度の休憩的な中座を挟みつつ、圧倒的な曲の数々を演奏された。
DOOM復活前後の各アルバムから網羅的に演奏された曲はこの日も常に緊張感に満ちていた。
押し寄せるリフは心地よく、時に変拍子を交えて混沌とした世界へ引きずり込んでくる。
ツアーに合わせて発表されていた新曲「WAR DADDY」と「No/Re:MORSE」をこの日も当然披露している。
WAR DADDYはPAZZ氏の圧巻のフリージャズ的ドラミングとKODAIRA氏の高速ウォーキングベース風フレーズ、そして俄かにはそこに合わせる発想に至りそうもない藤田氏の妖しげなアルペジオが織りなすイントロで一気に引き込まれる。
やはりライブで観るとまた圧倒されるものである。
徐々に張り詰める緊張感が弾けた時に吼える藤田氏、と言う展開がかっこよすぎるのである。
No/Re:MORSEは痛快すぎる爆走リフがこれまた盛り上がり必至の曲である。
真夜中になってしまいましたが、ツアーファイナルにご来場の皆様、ありがとうございました! 満員の場内に迎えて頂き、二時間を超えるワンマンライブ、爆走しました。詳しくは明日改めますが、ひとまずありがとうございました。新EPやTシャツはDOOM WEB STOREにて、近日全国販売予定です! pic.twitter.com/Zyx5MHCA37
— DOOM official (@official_doom) 2018年12月15日
と言うことで入手が可能になりそうである。
途中、藤田氏はツアーの最中に仲間が亡くなったことに触れ、その想いを乗せてギターを熱くかき鳴らしていたのが印象的であった。
またMCはごく少なく非常にクールながら、しかし端々に垣間見える藤田氏のお茶目さも魅力である。
本編ラストのRevenge and Dirty Tricksの前には「残すところ、あと10曲」などという小ボケを挟み、それを受けて盛り上がりまくるオーディエンスへ「ごめんなさい」と謝る展開が楽しかった。
PAZZ氏はと言えば、縦横無尽なドラミングがこの日も炸裂していた。
パンキッシュな暴走フレーズにフリージャズ的なフレーズ、更にはマーチングドラムのような整然としたフレーズまで幅の広さもあり観ていても楽しいのである。
大量のシンバルをあちこち叩きまくる姿が筆者は非常に好きである。
KODAIRA氏もまたテクニカルなフレーズで魅せていた。
またいつになく演奏中の動きもあり、いきいきとしたプレイが観れてよかった。
アンコールのWhy!?〜I’m Your Junky Dollまで駆け抜けたDOOMであったが、この日も観客はダブルアンコールを期待してハンドクラップを続けていた。筆者も当然期待してしまっていたわけだが、DOOMはそれに応えてくれたのである。
と言うことでダブルアンコールのためにメンバーは再度ステージへ。
「元気だね」とこぼす藤田氏であった。
そして渾身のダブルアンコールはDeath To Wimp!である。
1stアルバム好きの筆者としては本当に嬉しい限りである。
最後に珍しくピックをあるだけ観客へ投げてくれた藤田氏である。
筆者は運よくそれを拾うことができたのであった。
終わりに
と言うことでDOOMのツアーファイナルの様子をお送りした。
ここに来ての新譜が相当かっこいいDOOMである。
是非新たなアルバムも聴きたいところ。
そしてツアーファイナルではそれらの新曲だけでなく、それこそ1stからStill Can’t The Deadまでのアルバムの曲もたくさん聴けたわけで、嬉しい限りである。
筆者の個人的なことを言うと2018年のライブ納めでもあったのだが最高のライブ納めになった。
来年も色々ライブを観たい。
いやはや、それにしてもDOOMのライブ、面白いものである。
ライブ概要
DOOM DOOM“No/Re:MORSE TOUR 2018
出演:DOOM
日付:2018年12月15日
時間:開場17:30 / 開演18:00
場所:FEVER
会場一口メモ FEVER
新代田駅の目の前、下北沢からは徒歩10分
新代田駅まで行ってしまえば道路を渡ってすぐ到着である。
下北沢駅からだと住宅地を10分弱歩くことで新代田駅まで行ける。
敷地にゆとりあり ライブハウス内で入場待機できる
入ってすぐフロアへの入場口があるのだが、その前方がやや広くなっておりそこで入場待機することができる。
またその空間の奥にカフェ・ギャラリー「popo」が併設されている。
ドリンクは600円
2018年12月現在、入場時に1ドリンク分支払って入場する必要がある。
600円なので小銭を用意しておくと親切である。
またカップはフロア内で返却する必要がある。
ロッカーは75個
筆者は使ったことがないが、上記の個数あるようである。