そんな方々へ、つまみ食い的にメタルを愛好する筆者が好きなアルバムを紹介させていただく。メタルにあまり馴染みのない方々にとって、気軽な入り口となれば幸いである。
迫り来る複雑に蠢く音像にただただ呆然と曝される。
周りに吹き荒れるそれらの音は実は煌びやかで艶があり、ひたすらに恍惚と聴き尽くすのみである。
トリ
ヘヴィメタルバンド・MASTODONのアルバム「ONCE MORE ‘ROUND THE SUN」について記す。
メタルつまみ食い MASTODON「ONCE MORE ‘ROUND THE SUN」
Once More ‘round the Sun
Release 2014/06/24
Mastodon Warner Bros / Wea
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- Tread Lightly
- The Motherload
- High Road
- Once More ‘Round The Sun
- Chimes At Midnight
- Asleep In The Deep
- Feast Your Eyes
- Aunt Lisa
- Ember City
- Halloween
- Diamond In The Witch House
とにかくカッコ良いMASTODONの孤高の音
メタルは多様な激しさを宿す音楽である。MASTODONの音には重さと複雑さがあり、それらには中毒性と呼べる何かが確実に潜んでいるようである。
しかし複雑すぎて筆者程度ではそれが何かはよくわからない。
どうやらメンバーは本当に多様な音楽をルーツとして持っているようだ。それメタルやハードロックに止まらずパンクやハードコア、サイケデリックロック、果てはカントリーとかなり多岐にわたるようである(ONCE MORE ‘ROUND THE SUN日本盤のライナーノーツの記述による)。
ともかくそれらが混ざり合った音は革新的な響きである。
聴き始めるにあたりあまり余計なことを考える必要もないだろうと言うのが筆者の正直な思いではある。ともかくどうしようもなくカッコ良い。
ヘヴィメタルに属しているとされながら、他に類を見ない孤高のバンドのように筆者は感じている。その怒涛の音楽を一度聞き、筆者は驚きと興奮を伴ってその魅力の淵に転がり落ちた次第だ。
これから聴いてみようと言う人にも是非その驚きや興奮を感じていただきたいと思うばかりである。
MASTODON会心の6作目
「ONCE MORE ‘ROUND THE SUN」はMASTODON6作目のスタジオアルバムである。
これまでMASTODONはコンセプトアルバムを続けて作っており、また長めの曲が多かった。ともすればいきなり聴くことをためらわれる要素かもしれない。
しかし前作「The Hunter」よりその縛りのようなものをなくしている。より短めでかつメジャーな響きの曲が増えた。この流れからの6作目であるが、やはり比較的短い曲で構成されておりメタルを普段聴かない方々にもかなり聴きやすいだろう。
曲調に関しては複雑なリフが押し寄せる展開に次ぐ展開である。時に重く、時に速く、メタルの醍醐味に溢れており、さらにそこには張り詰めた緊張感があちらこちらに散らばっている。とにかくスリリングである。
会心のアルバムと言うほかない。
掴みかかってくるアルバム序盤の曲たち
どのアルバムも最初の2曲は聴くものを特にがっちり掴みかかってくる曲ばかりである。 今作もいつも以上に無理やり引っ張られてそのまま引きちぎる勢いである。
ということで2曲目に収録されている「Motherload」の動画を紹介したい。アルバム中筆者一押しの一曲である。色々揺れている。
初っ端のリフが非常にキャッチーでカッコ良すぎる。聴くものが最後まで引きづり回されるような強さがある。ギターソロもこれまたよし。Ember Cityと言うのはMastodonが所有する練習スタジオの名前だと言う(10階建だと言う!)。
MASTODONの奇怪なジャケット
独特な音と同じくらいジャケットが毎回独特であるが、この「ONCE MORE ‘ROUND THE SUN」もまたすごい。 サイケデリックな怪物的存在が何かをしているのだ。
わからん。
とにかく筆者はこの「ONCE MORE ‘ROUND THE SUN」や前作「Crack the skye」のジャケットは個人的には好きなのである。
MASTODON、サマソニ出演
さて、MASTODONは今年2018年、かのSUMMER SONICにも出演する。
筆者などはSUMMER SONICには行ったことがないし、出演するアーティストをほとんど知らない状態ながら、MASTODONはどうしても観たい。 MASTODONを知らずに観に行く方は是非チェックしていただきたい限りである。
2018/8/23追記
サマソニに赴いた筆者は念願のMASTODONのライブを観ることができたのであった!
check!