そんな方々へ、つまみ食い的にメタルを愛好する筆者が好きなアルバムをそのバンドの紹介をからめつつ、脈絡なく紹介させていただく。
フィーリング重視のゆるい紹介にはなるがメタルにあまり馴染みのない方々にとって、気軽な入り口となれば幸いである。
らう!!
トリ
Carcassの「Surgical Steel」について記す!
メタルつまみ食い Carcass「Surgical Steel」
Surgical Steel
2013/09/04
- 1985
- THRASHER’S ABATTOIR
- CADAVER POUCH CONVEYOR SYSTEM
- A CONGEALED CLOT OF BLOOD
- THE MASTER BUTCHER’S APRON
- NONCOMPLIANCE TO ASTM F899-12 STANDARD
- THE GRANULATING DARK SATANIC MILLS
- UNFIT FOR HUMAN CONSUMPTION
- 316L GRADE SURGICAL STEEL
- CAPTIVE BOLT PISTOL
- MOUNT OF EXECUTION
CARCASS are :
ジェフ・ウォーカー(JEFF WALKER) : VOCALS & BASS
ビル・スティアー(BILL STEER) : GUITARS
ダン・ウィルディング(DAN WILDING) : DRUMS
エクストリームな音像に潜むロックな魂
Carcassを聴きなれないと面食らうこと請け合いなベース&ボーカルのジェフのダミ声に、ザックザクに刻み込むビルのリフと、新たなドラマー・ダンのソリッドなツーバス、これらの要素からかなり過激な音楽だという印象が前面に出てくるのがカーカスであろう。
Wikipediaにもエクストリーム・メタルバンドと記されている。
しかしながらそのギターフレーズの随所にどうしようもなくロックな響きを伴っているのである。
筆者はその感覚にやられっぱなしでこのアルバムを聴くことになる。
ハズレ曲なしと言えるかなりいい出来のアルバムなので是非聴いていただきたい限りである。
ということでその一旦が垣間見えるThe Granulating Dark Satanic Mills他2曲のオフィシャルMVを貼っておく。
らう!
17年ぶりにリリースされたカーカス渾身の1枚
Carcassの略歴について触れる。
Carcassは1985年にリヴァプールにて結成されている。
当初はいわゆるゴアグラインドと呼ばれるジャンルがまだない中で、その先駆けと言えるアルバムを作っていた。
1stと2ndを聴くとその差に驚くことであろう。あとジャケットがすごい。
3rdにてやや現在の方向性にシフト、名作4th「Heartwork」にてデスメタルとして完成を見せたように思われたが、5thにて何やらハードロック的な方向性になる。そしてその1995年解散にいたるのであった。
ちなみにかのアーチエネミーのマイケルアモットもHeartwork近辺までCarcassに在籍していたりした。
そして2007年に再始動、2013年についにこのSurgical Steelがリリースされるのである。
ちなみにリリース直後の2013,2014,2015年に来日している。
筆者は2013,2015年のLOUD PARKにて観ている。
相変わらずな邦題
結構な邦題でおなじみのカーカスである。
ということでSurgical Steelの邦題をWikipediaより引用しておく。
1. 「1985」 2. 「スラッシャー食肉処理場 – Thrasher’s Abattoir」 3. 「バラバラ死体梱包運搬システム – Cadaver Pouch Conveyor System」 4. 「血塊 – A Congealed Clot of Blood」 5. 「血みどろエプロン – The Master Butcher’s Apron」 6. 「死のサイクル – Noncompliance to ASTM F899-12 Standard」 7. 「ぶつぶつ悪魔の製粉所 – The Granulating Dark Satanic Mills」 8. 「人間消費不適格 – Unfit for Human Consumption」 9. 「サージカル・スティール 316L式 – 316L Grade Surgical Steel」 10. 「監禁ネジネジ銃 – Captive Bolt Pistol」 11. 「処刑の丘 – Mount of Execution」
1stなんかはもっとすごいので各自検索されたし。
まとめ
ということでCarcassのSurgical Steelの紹介であった。
カーカスに興味がわいたらこのSurgical SteelとHeartworkから是非聴き込んでいただきたい。
また余談ではあるが、不要なまでのカーカス知識が欲しければ、熱苦しいメタルムック・ヘドバンを読むと良いだろう。
Vol.1から現在に至るまで、日本屈指のカーカス狂・掟ポルシェ氏がその魅力と愛を語り尽くしている。それこそ妄想で記事が出来上がるほどである。
面白いのこちらも要チェックといえよう。
いやはや、それにしてもSurgical Steel、面白いものである。