【Prime Video】密輸1970
昨年日本公開された海女さんが大活躍する韓国映画。
話題は聞いていたが、この度Prime Videoに入ったということで観たがこれが最高に楽しかった。
1970年代の韓国にて、工場の排水のせいで仕事にならない海女さんたちが困窮から密輸に手を染め、誰かの裏切りによって逮捕され、出所してからも男たちに搾取されるし裏切り者と思われたヤツも戻ってきて…という話。
韓国らしいバイオレンス・アクションもありつつ、さらには海中最強の海女さんによる水の中のアクションもたまらない。
いい感じにレトロな70年代っぽいムードも満点でたいへん楽しめる一作である。
かなりおすすめ!
【映画館】ロングレッグス

話題のホラー映画。視覚的創造に満ちた映像が堪能でき大満足であった。
若手女性FBI捜査官とシリアルキラーの話、という建付けが羊たちの沈黙なんかを想起させるわけだが、そんなサイコスリラー然とした作りではあるもののそう思ってみてると足元を掬われる。
原型をとどめていないニコケイもすばらしい。

あくまでもホラーとして観るとかなりいい!
パンフレットにもインタビュー記事が掲載されている平山夢明先生の解説は必見。
【映画館】スイート・イースト 不思議の国のリリアン

予告がやたら気になったので観てみたアメリカ映画。内容は素っ頓狂でわかりにくいが映像が美しくてなんか良かった。
もともと撮影監督出身の監督ショーン・プライス・ウィリアムズによる。
修学旅行でワシントンDCに来ていたなんか醒めてる女子高生リリアンが、夜みんなで抜け出してやってきたカラオケバーで陰謀論に取り憑かれた男による銃乱射事件に巻き込まれ、居合わせた客ケイレヴとともにトイレの鏡の裏にあった秘密の通路から外へと抜け出す。ケイレヴは反ファシズムグループのメンバーであり、なんとなく活動に参加することにしたリリアンはそのままチャームシティへ行き、集会場に行く前にはぐれて今度はネオナチの白人男性の集会に迷い込みそこで出会ったローレンスというインテリネオナチマンの家の部屋を使わせてもらうことになり…といった感じで流れに身を任せるリリアンの珍道中がアメリカの東部を北上する感じで繰り広げられる映画である。
アメリカというくにの何処かいびつな感じが風刺的に描かれつつ、しかしそれらを意に介さず消費するかのように受け流していくリリアンの姿がとても楽しい。
上映後に映画評論家の町山智浩氏による解説映像付きの回を観ることができたので、町山氏が監督本人にインタビューしたことをもとに、随所に込められた意図や、そんなのわからんよ!というギャグの数々を知ることができたので助かった次第である。

とはいえ映像すごい良いしよくわかんなくても楽しめるはず!(あとリリアンかわいい)
