【Prime Video】NIMIC
ヨルゴス・ランティモス監督による12分のショート映画。
チェロ奏者の男が電車の向かいの席に乗っていた女性に時刻を聞いたところ女性は言葉を鸚鵡返しする。そして家までついてきたその女性に家庭や地位など含め、男性の存在そのものを乗っ取られてしまう、という珍映画。
ランティモス監督っぽさ全開で楽しめるおすすめショート。
冒頭のオーケストラの音、最初はギャグかって使い方なんだが、いい味でてくるんだよな〜
【映画館】教皇選挙
教皇が亡くなり密室のコンクラーベが始まり、取りまとめ役となった首席枢機卿のローレンスがあれこれ頑張る映画。規定の票が1人に集まるまで繰り返されるコンクラーベの中で、初のアフリカ系教皇?保守派が返り咲く?それとも…?といった感じで候補者が二転三転するドラマがこれでもかと巻き起こる。ド派手な事件も起きちゃう。重厚な見た目に圧倒的なエンターテインメント性を盛りに盛った傑作だった。映像的にいちいち格好良く演技も音楽もイイ。
アカデミー賞脚色賞受賞作。おすすめ。

題材に疎くても問題ないくらい面白い作り!より深く理解する助けになるパンフも見応えアリだぞ
【映画館】Flow
ラトビアのギンツ・ジルバロディス監督の最新作アニメーション。なにやらすごいものを目の当たりにしたような鮮烈な映像体験だった。
生活していた痕跡はあるものの人が一切見受けられない世界にて、謎の大洪水が発生する。黒猫は居場所を離れ逃げ惑い、流れてきた小舟に避難する。そこには先客のカピバラがおり、その後もキツネザルやヘビクイワシ、ゴールデンレトリーバーなどが同乗することになり、不思議な友情を育みながらも沈みゆく世界を船で旅する物語である。セリフやナレーション、テキストでの説明も一切なく、動物たちは擬人化されていないのだが、感情豊かで動きも非常にリアル。景色もとても美しい。
ギンツ・ジルバロディス監督はかつてたった1人で作り上げたAwayという作品も公開されているが、今回はチームで制作にあたったそうな。

アカデミー賞長編アニメーション賞受賞作!
【映画館】ヨルゴス・ランティモス特集
近所での公開を期待していたが見逃すのが恐いので遠出して鑑賞してきたヨルゴス・ランティモス特集である。
監督作で長編デビュー作の「KINETTA」、製作・出演の「ATTENBERG」、監督作「ALPS」の3本を立て続けに鑑賞。かなり濃い時間を過ごしてしまった(さすがに疲れた)。

どれもぶっ飛んでたが、一番意味わからんかったKINETTAが一番印象深かったな〜事前にあらすじ読んでてぎりぎり状況が掴めそうな感じだし、その前にそのあらすじが意味不明気味なのだ。でもなぜか見入ってしまった。