先日静岡に行くことがあったのだが、静岡市立芹沢銈介美術館なる美術館に行ってきた。
トリ
予備知識を一切持たずに臨んだのだがこれが非常に良かった。
静岡を訪れる際には是非行ってみて頂きたいスポットのひとつである。
ということで行き方や感想、外観の写真などをお伝えしたい。
芹沢銈介なる人物についてもごく簡単に触れたい。
芹沢銈介とはどんな人物なのか
染色家として人間国宝になった人物である
芹沢銈介は日本の染色工芸家、そして人間国宝である。
昭和31(1956)年に「型絵染」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されたそうだ。
素晴らしいデザイナーである
筆者が何も知らずに作品をみて感じたのは、作品一つ一つが洗練されたグラフィックデザインであり、何とも魅力的だということである。
例えばこんな感じ。
沖縄を訪れた際に染物・紅型(ビンガタ)に出会ったことを契機に型染めを中心とした染色を極めることとなったそうである。
美術館内は屏風やのれん、着物などの芹沢が手がけた作品が多岐にわたり展示されている。
コレクターでもある
創作はもとより、収集家としても知られた存在だそうで、美術館には収集品のコーナーも用意されていた。
自ら、その収集を「もう一つの創造」と呼んでいたそうな。
そのジャンルも多岐にわたり、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど全世界を網羅していたという。
芹沢銈介の略歴
1895年 5月13日、静岡市に生まれる。
1916年 東京高等工業大学(現・東京工業大学)卒業。
1929年 国画会展に「紺地蔬菜文壁掛」(杓子菜文)を初出品、国画奨学賞受賞。
1939年 初の沖縄滞在。紅型の工房に通うとともに、沖縄の風物に深い感銘を受ける。
1956年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
1967年 静岡市名誉市民となる。
1976年 文化功労者となる。フランス、パリの国立グラン・パレで大規模な個展「芹沢銈介展」が開催される。
1981年 静岡市立芹沢銈介美術館開館。
1984年 4月5日、逝去(享年88歳)
芹沢銈介美術館の行き方
まずは行き方である。
スタートは静岡駅とする。
バスを使う場合
南口へ向かう
乗車時間は10分強である。
バス停からすぐ遺跡が見える。入って右奥を目指そう。
タクシーを使う場合
駅のロータリーでタクシーに乗るべし。
タクシーを使うと駅から10分程度で着く。
車を使う場合
車の場合は駐車場がある(400円前払い)。
駐車場を利用する場合は遺跡を挟んでバス停と真逆の位置に降り立つことになる。
その場合は遺跡へ向かい、併設された博物館の建物のさらに左奥にある美術館へ向かうべし。
近くにはこんな看板があるので見落とさないようにすべし。
芹沢銈介美術館の基本情報
開館時間
9:00-16:30
休館日
毎週月曜日、祝日の翌日、展示替期間中(年3回)、年末年始
観覧料
一般420円 / 高校生・大学生250円 / 小学生・中学生100円 / 未就学児無料
その他回数券などあり
オンラインショップもある。
芹沢銈介美術館の外観などの写真
おわりに
ということで静岡市立芹沢銈介美術館が非常によかった! という話であった。
静岡駅からもすぐ近くなので、ぜひ訪れていただきたい場所である。
いやはや、それにしても芹沢銈介作品、何とも味わい深い。