フォトマスター検定という検定が存在する。
この検定はカメラ・写真の知識を問う検定試験である。誰でも受けることができ、資格をとっただけでは基本的に何も起こらない。ただし知識や技術を客観的に証明する方法にはなり得る、といったものである。
トリ
それはさておき、写真やカメラの知識を今一度体系的に学ぶきっかけにはなる。
といったところで、ぼんやりと写真を取るのが好きな筆者は昨年受験してみた。
受験級は2級と準1級の併願で、両方とも無事受かった。
この記事ではその時に実践した具体的な勉強方法・量などをお伝えしたい。
基本的に2級、準1級対象になるが、3級にも十分応用できるだろう。
この検定に興味がある方の一助になれば幸いである。
フォトマスター検定の勉強方法とその量
フォトマスター検定の概要めいたもの
公益財団法人 国際文化カレッジなる団体が主催の検定である。
3級、2級、準1級、1級の四階級が存在する(更に1級合格者がフォトマスターエキスパートコースを受験できる)。隣接する2つの級は同時に受験可能。
どの級を受けるかは過去問を見て判断すれば良いだろう。
過去問は市販の問題集に掲載されている。
実際の勉強方法とその量:参考書2冊分の過去問を3〜4周程度
前提として
筆者はもともとある程度カメラやデジタル画像に関して知識を有していた。おそらく3級相当はあったはず(会社の業務の中で習得していた)。
またカメラはマニュアル操作できるものを所持している。実際に操作したことがある方が断然解きやすい問題もある。
勉強量などはそこを加味して参考にしていただきたい。
過去問を繰り返す
実際に勉強した量としては、参考書2冊に収録されている過去問を各級3〜4周程度繰り返した。
下記のもう1種類の参考書は平成27年度以降出ていない模様。
進め方としては、間違えたところにチェックを入れておき繰り返し解いて覚えるというものである。ミスしたところは個別にこまめに見直すと覚えやすい。
最初は一度に解くのも辛いので、解説を読んだり調べながら何回かに分けてやるべきだろう。
計算問題はちゃんと計算する
データ容量の計算やプリント時のサイズなど、たまに計算問題が出る。しっかり意味を理解しつつ計算して覚えるべし。
歴史・写真家に関する問題は別途調べておくと良い
カメラに対する知識だけだと対応しにくいのが写真の歴史や著名な写真家についての問題である。参考書に一通り載っているのでしっかり読んでおくべきだろう。
最終的に時間を計って解く
試験時間が2級、準1級それぞれ80分なので、最終的には時間を意識して解くとなお良い。
勉強に費やした期間:2ヶ月・土日のみ・1日数時間程度
試験は通例、申し込み締め切りが9月後半で、11月に試験がある。
筆者は申し込み後本腰を入れて勉強した。といっても土日のみで日に数時間程度である。
それ以外は、平日の通勤時間に参考書やカメラ関連の書籍を読んでおいた。
以下に読んでみた本を紹介する。
Kindleにて購入した。過去問を解く中での確認に使用。
硬めのものが読んでみたかったので購入。教科書ライクな読み口であるが、内容は写真も多く興味深い。表紙も実に良い。
ただしがっつり読んでもそこまで試験には活きないので優先度は低い。
まとめ
このような準備の末、筆者は実際の試験でかなり余裕を持って終えることができた(各級とも途中退室するくらい早く解けた)。
写真を撮るのが好きなら是非一度受けてみても良いだろう。改めて勉強するきっかけとなる。
いやはや、それにしてもフォトマスター検定、面白いものである。