この記事は筆者がAmazonのPrimeVideoで視聴した作品をユルめに紹介するシリーズ記事である。
筆者
今回は、Amazon Prime限定公開されているオムニバス映画「緊急事態宣言」の4作目、三木聡監督作品「ボトルメール」を紹介したい。
目次
ボトルメールを観た!
オムニバス映画「緊急事態宣言」って?
「緊急事態宣言」は緊急事態宣言下に、「緊急事態」をテーマに5人の監督がそれぞれのアプローチで映画を作る、と言う試みのもと制作されたものである。
「感染拡大防止を徹底する」と言うのが唯一の制約とのこと。尺やジャンル、何もかも監督に委ねられたそうな。
参考
5組の監督×豪華キャストで完成した「緊急事態宣言」 8月28日からAmazon Prime Videoで独占配信!映画.com
【三木監督×夏帆】ボトルメールは#4
筆者が真っ先に見たのは#4「ボトルメール」である。
何しろ、筆者が愛してやまない三木聡監督が監督している作品である。
更に主演は夏帆である。
三木組に夏帆参戦!と言うことで筆者 、大はしゃぎである。
夏帆が今後も三木監督作品に出てくれたら、と願ってやまない。
まじで。
不穏な三木ワールドがコンパクトながら強力に立ち込める!
さて、ボトルメールである。
不倫報道によって干されてしまった女優・鈴音(夏帆)は、電気も止まるしパンの耳で暮らさないといけないくらいに干されていた。
ある日、ソーラーでどうにか動かしているノートパソコンで開いた怪しげなメールに導かれて怪しげなオーディションを受けちゃう、と言う話である。
すっきりしない天気のどんよりとした画が、先行きの見えないムードをムンムンに醸し出している。
そんな三木聡ワールドな不穏さ、画の陰鬱さは、前々作の映画「俺俺」に通ずるものがある。
物語の入り口には、三木監督らしい微妙なトーンの美術や微妙なトーンのギャグがあしらわれている。
しかしながらそんな見方で油断して観ていると、じわじわと異質な味わいが滲み出てくるので驚く。
よくわからずに手にとった小説のページをめくっていたら実は面白いホラー短編だった、そんな作品であった。
おわりに
と言うことで、ボトルメールを観た!と言う話であった。
何やらザラりとした質感を感じられる秀作だ。
三木聡監督好きなら必見の短編映画と言える。
ということで三木組常連になってくれたら本当に嬉しい限りなのだが…!