下北沢にあるなんとも魅惑的なラーメン屋さん(?)、FLIGHT LOUNGEへと赴いた筆者である。
抽出を得意とするお店らしく、なにやらコーヒーも美味しいらしい。
トリ
筆者の敬愛する三木聡監督の映画だったらギャグとして扱われてしまう意外性のある組み合わせだが、そんなお店が現実にあるということで行ってきた次第である。
ということで紹介していきたい。
下北沢FLIGHT LOUNGEに行ってきた
来訪時期:2020年11月
FLIGHT LOUNGEは下北沢駅東口の目の前

小田急線の東口から出るとお店の入っている建物が目の前。

茶色い建物の4階にFLIGHT LOUNGEが入っている。

建物の外に看板も。ラーメンの呼称に微妙にブレがある模様。この看板は「シモキタヌードル」。

SHIMOKITA FRONTという建物っぽい。なんかQRもある。

見上げるとFLIGHT LOUNGEの特徴的な照明がチラ見えしている。

エレベーター付近の看板。こちらは「シモキタラーメン」。

エレベーターに乗って4Fへ。

4F入り口前の看板。コーヒー職人とラーメン職人のコラボである。
ラーメンは一種類!フレンチのような上品な逸品
平日の昼に到着したところ、お客さんはまだ筆者のみであった。
おしゃれな店内で、下北沢駅前を一望できる一面のガラス窓により店内は非常に明るい。

窓に面した席につく。明るいしお洒落。
特徴的な照明もどこか非日常を演出しているようでなんともいい感じである。

見覚えのある照明!ワクワクした。
メニューを受け取る。

メニュー。「ローストビーフ拉麺」という呼称が最有力である。
ローストビーフ拉麺は鶏と貝で出汁をとったクリーミィなスープが特徴とのこと。
早速注文する。
コーヒーも味わいたいためドリンクセットとしてアイスアメリカーノを注文。
ある人物のアドバイスに従い味玉をトッピングした。
絶対に味玉トッピングしてほしー🥚幸せ pic.twitter.com/K8znNkDvnu
— BAN-BAN@PIGGS (@BANBAN_PIGGS) August 8, 2020
そして割とすぐにラーメンが到着。

独特なビジュアル。いい香りである。
香りがすでにクリーミィである。
味変用に黒七味、一味、山椒、胡椒も添えられる。

近づいて見る。
麺をすすれば思っていた以上にクリーミィでまた滋味豊かな味わいである。
貝も使っているという出汁によるところだろう。
恐らくいろいろな要素が複雑にからみあっているのだろうが、まろやかにまとまっておりただただ美味しいと感じてしまう。
ローストビーフはクルクルと数枚まとめられていたため、ほぐしてスープとしっかり接触させて一枚ずつ食べた。
なんともしっとり柔らかで、しかも結構な量が入っている。
続いてはメンマとシイタケ、と思ったら全部エリンギだった。
独特の食感も楽しげで、スープと一緒に楽しむとこれまた良い。
そして終盤にとっておいた味玉である。

半分齧ったの図。うまし。
これまたしっとりしておりコクのある黄身が素晴らしい。
思わずスープを飲み干しにかかっていたが、残っていたみじん切り玉ねぎの歯ざわりもシャキシャキと新鮮で嬉しい。
味変も微妙に試してみた。個人的にはちょっと山椒を入れるのが結構アリな気がする。

とか言いながら残り少ないスープに色々投入してみた。
そんなこんなで大満足の一杯であった。
食後にはアイスアメリカーノが到着。

コーヒー。なんか色合いが濃い。
うっすら泡立っているような、少し濁ったトーンに仕上がっており、飲んでみれば酸味が効いていて美味しいコーヒーである。

なんかギュッと凝縮したようなコーヒー感を感じた。うまい。
これまたこだわりを感じる一杯であった。
PIGGS初アー写の撮影場所!
味玉のくだりでBAN-BANに触れたが、FLIGHT LOUNGEは筆者が応援しているグループPIGGSの初めてのアー写、デビューアルバムのジャケットの写真、ポストカードの写真の撮影場所だったりする。

サイン入りのポストカード。

バーカウンター内にも潜入している。
ファンの界隈でもある種聖地的な位置づけのお店なので、しばしば訪れてはラーメンや店内、そしてトイレを撮影してくるのだ。
トイレ界でもかなり撮られているトイレだと思われる。
なにしろ件のアー写や1stアルバムの写真はトイレで撮影されている。

クラウドファンディング版の1stアルバム。あのトイレである。
それに倣ってのトイレ撮影ということになる。
そんなわけでそのトイレを筆者もまた撮影してきた。
独特のテクスチャを醸し出す壁と照明が面白い魅力的なトイレなのだった。

あのトイレ。

一面かっこいい。

無闇に撮っちゃう人。

天井までかっこいい。

便座も何やらかっこいい。
余談 三木聡監督作品を見るべし
冒頭に触れた三木聡監督の作品について、せっかくなので紹介しておきたい。
妙なトーンの小ネタがたまらない三木作品だが、筆者が初めてみたのが「亀は意外と速く泳ぐ」である。
この作品にエスプレッソのうまいラーメン屋が出てくるのである。
平凡な主婦が、たまたま見つけた「スパイ募集」のポスターから面接を受けに行き、その平凡さゆえスパイに合格する。
そしてそのミッションときたら「平凡に暮らす」というものであった。
見所は「スパイとして平凡に暮らそう」とした時、それまでと特に何も変わっていないはずの日常に不思議と彩りが出る、という描写である。
で、エスプレッソのうまいラーメン屋である。
仲間のスパイに「目立たないラーメン屋として、そこそこラーメンを作り続けているガンマン(松重豊)」が登場する。
物語がクライマックスへ向かうさなか、スパイとして何十年もそこそこラーメンを作り続けていたそのガンマンが、渾身の美味しいラーメンを作るシーンは感動的ですらある。
で、そのラーメン屋がなぜかエスプレッソが美味しい、という設定なのだ。
何が言いたいかというと、FLIGHT LOUNGEのラーメンもコーヒーもかなり美味しかった、ということである。
おわりに

まじでうまかった。
ということで下北沢のFLIGHT LOUNGEがおすすめ!という話であった。
下北沢へ行った際には是非立ち寄ってみて欲しいお店である。
夜はバーっぽいので形態が違うかも(よくわからん)。