2020年2月5日に第3期BiSのセカンド・アルバム「LOOKiE」がリリースされた!
トリ
なにやら90年代パンクロックオマージュな趣がありながら、多彩な楽曲であり、なんとも決意に満ちたアルバムである。
ということで紹介していきたい。
BiSのセカンド・アルバム「LOOKiE」を聴くべし
BiS LOOKiEの収録曲は全13曲
収録曲
- STUPiD(NEW TYPE Ver.)
- BiS-どうやらゾンビのおでまし-(NEW TYPE Ver.)
- SURRENDER(NEW TYPE Ver.)
- TRAP
- KiSS MY ASS
- LOVELY LOVELY
- BASKET BOX
- LAUGH AT ME
- FUCKiNG OUT
- テレフォン
- FOR ME
- SPiLLED MiLK
- FOOL PROOF
今回はメンバー作詞が2曲にとどまっている。
作詞自体には参加していたものの、ほとんど渡辺氏のものが採用されている。
BiS LOOKiEは90年代オマージュっぽい
リード曲BASKET BOXのようにGREEN DAYオマージュから、ともすれば90年代JPOP感のある楽曲まで盛りだくさんである。
また前作から、STUPiD、BiS -どうやらゾンビのおでまし-、SURRENDERという現BiSを代表する圧倒的な3曲がNEW TYPE Ver.(4人版)として再録されている。
参考
BiS『LOOKiE』 新年の飛躍を誓う4人がセカンド・アルバムを語る!Mikiki
こちらはデビューアルバムのレコーディング音源を4人バージョンに組み直した形とのことである。
ライブでやってたハモりを強調した構成での再録になってたりもするので是非聴き比べてみるべきだろう。
先行配信版はウイークリーチャート1位獲得
先行配信バージョン「LOOKiE(SPECiAL CASE)」は1日限定配信ながら大きな話題を集めてiTunes Storeのアルバムチャート1位を獲得している。
こちらの限定配信版ではファーストアルバム収録曲と現在SoundCloudのみで配信されている「kAsAbutA」、「Good Bye」、「少年の歌」ののNEW TYPE Ver.が収録されているという大ボリュームの26曲入である。
筆者ももちろん購入した(安すぎ)。
そしてこれは2020年最初のウイークリーチャートで1位だったことになるそうな。
BiS LOOKiE各曲紹介
STUPiD(NEW TYPE Ver.)、BiS-どうやらゾンビのおでまし-(NEW TYPE Ver.)、SURRENDER(NEW TYPE Ver.)
曲については前回のアルバム紹介を参照されたし!
ちなみに今回の〈NEW TYPE Ver.〉に関して、サウンドプロデューサーの松隈氏が
〈誰か辞めるけん、多めに録っとく〉
と最初のレコーディングで録っていたものを使用している模様。
BiS -どうやらゾンビのおでまし- のラストは最近のライブにて実践しているハモリバージョンで収録されている。
STUPiDに関しては〈NEW TYPE Ver.〉でのMVがここにきて公開されている。
ちなみに同事務所のBiSHのFAKE METAL JACKETもまた最初の3曲がデビューアルバムからの再録となっていたりもする。
TRAP
作曲:松隈ケンタ 作詞︰竜宮寺育
爆発的な始まり方に期待が高まらざるを得ない一曲。
パンキッシュで荒々しく突っ走る。
歌詞は空耳的な構成で読んでも聴いてもよくわからないやつである。
ということでやはり作詞は竜宮寺育氏である。
KiSS MY ASS
作曲:松隈ケンタ 作詞︰松隈ケンタ・JxSxK
ピアノがガンガンに使われたロックンロールな一曲。
ジュディマリ的な雰囲気がも感じられる。
歌詞は「元気なシモネタ」な趣が可愛らしい気すらする。
LOVELY LOVELY
作曲:松隈ケンタ 作詞︰大沢淳三
キラキラとしたポップチューン。
どことなくクリスマス感のあるキラキラっぷりである。
ラストのネオの地声なハイトーンがたまらん。
サウンドプロデューサー・松隈氏によると、ネオは地声でG#がだせる模様。
女性はDくらいが基準なのでD#出るならいい感じです
ちなみにBiSのネオは地声でG#行きます
https://t.co/rZIYfHOj7J #Peing #質問箱
— 松隈ケンタ【Buzz72+】 (@kenta_matsukuma) January 2, 2020
「ミュージカル風に」というオーダーもあったそうである。
小沢健二的な雰囲気だが、作詞は大沢淳三氏による。
BASKET BOX
作曲:松隈ケンタ 作詞︰JxSxK
MVも発表されているリード曲。
インタビューなどでも語られているようにグリーン・デイのBasket caseオマージュな一曲であり、MVも多分にそのテイストである。
またWACKの楽曲としては珍しく、渡辺氏の詞が先に作られてそこに松隈氏のあとから曲をつけたそうである。
LAUGH AT ME
作曲:松隈ケンタ 作詞︰松隈ケンタ・JxSxK
BiS初の曲調と言えるバラードな一曲。
松隈氏としては映画のエンドロール的な、〈90年代のJ-Popの熱い、青臭い感じ〉をイメージしているそうな。
メンバー曰く、一度夢を諦めた人の歌、とのこと。
臆病さを滲ませる詞がなんとも感傷的と言える。
FUCKiNG OUT
作曲:oni 作詞︰トギー・JxSxK
トギーが作詞している激しい一曲。
イントロ・間奏におけるギターフレーズからもろメタル感が漂う。
ロングシャウトも多く、またまくし立てるような荒ぶる歌唱もかっこよすぎる。
間奏後の畳み掛ける感じは最高である。
トギーの〈武道館立ちたい、何やねんコラ〉という想いが込められている。
テレフォン
作曲:松隈ケンタ 作詞:ネオ・トゥリーズ
シングルDEAD or A Limeのカップリング。
作詞はネオが担当している。
これまた荒ぶる曲であり、合いの手が盛り上がりそうである。
そしてロングトーンなハイトーンが入っておりアグレッシブながら、キャッチーに響きわたる。
トギーのロングトーンはすごくかっこよいので必聴である。
FOR ME
作曲:松隈ケンタ 作詞︰松隈ケンタ・JxSxK
冒頭の一番最初のキャイキャイした声がチャントモンキーのものだということをインタビューにて知りびっくりしたものである。
なかなか体力を使うらしく、全力でパフォーマンスするBiSを観たいものである。
是非ライブで聴きたい一曲だろう。
SPiLLED MiLK
作曲:豊住サトシ 作詞︰JxSxK
前作の「this is not a love song」を作曲した豊住サトシ氏によるエモーショナルな一曲。
アニソン的なキャッチーさがありつつ切なさも突き抜ける。
「『少年ジャンプ』の表紙っぽい雰囲気をイメージしてほしい」という松隈氏の指示の下レコーディングしたという。
FOOL PROOF
作曲:松隈ケンタ 作詞︰松隈ケンタ・JxSxK
ラストはBiSそのものの境遇を歌う。
未来を見据え、今後立ちふさがるであろう苦境にも立ち向かう決意を感じる。
インタビューによると、ネオが特に色んな人に聴いてほしいという一曲でもあるそうな。
何度も果たせ夢に挑むBiS、存在を証明すべく突き進んで欲しいものである。
併せて読みたいインタビュー
楽曲をより深く知るべく、聴きながら併せて読むべきインタビュー記事のリンクをいかに張っておく次第である。
BiS「LOOKiE」インタビュー 音楽ナタリー
音楽ナタリーの特集記事である。
ここまでの活動に対するメンバーそれぞれの想いにはじまり、MV撮影、レコーディングについてと多角的にBiSの今を紐解く内容。
BiS『LOOKiE』 新年の飛躍を誓う4人がセカンド・アルバムを語る! mikiki
参考
BiS『LOOKiE』 新年の飛躍を誓う4人がセカンド・アルバムを語る!Mikiki
2019年を振り返りつつ、アルバムの各曲についてメンバーが紹介をしている。
ototoyのメンバー個別インタビュー
アルバム発売前後に公開されたメンバーインタビューである。
参考
【第三期BiS 連載vol.11】限界を出し切っても、まだ上へ──チャントモンキーは常に次のステージへ駆けるototoy
参考
【第三期BiS 連載vol.12】確かな手応えと成長を求めて──ネオは、全身全霊で未来に向かって叫ぶototoy
おわりに
ということで第3期となるBiSの2ndアルバムを紹介した次第である。
曲はどれも勢いに満ちており、BiSらしさのようなものを確立しつつあることをなんとなぬ感じる。
素晴らしい曲をまたしても手に入れた彼女たちだが、最近のインタビューを読む限り誰一人現状に満足することない模様。
むしろ焦りすら感じており、彼女たちがどのようにこれから突き進むのかが楽しみですらある。
そんなわけでこれからを期待したい第3期BiSの2ndアルバム「LOOKiE」、かっこいいので是非聴くべきだろう。
いやはや、それにしてもBiS、やはりかっこいいのである。