【WACKを聴くべし】BiS「アゲンストザペイン」反芻され昇華される物語の行く末は如何に

BiS アゲンストザペイン レビュー

この記事は

このシリーズではBiSHBiSGANG PARADEEMPiREを擁する音楽プロダクションWACKの音源を紹介する。

曲はもちろん、背景などにも触れつつ紹介していきたい。

ロックでエモーショナルな曲の数々をひもときつつ、これからWACKの音楽に触れる方の少しの助けになれば幸いである。

トリ

かっこいいぞ!

【WACK】BiS「アゲンストザペイン」で垣間見える今とこれから

BiSのどうしようもない魅力は、常に背負い続けている彼女達自身の物語にあると感じている。

更に言えば、半ば無理やりにでも物語に巻き込まれる運命と言うか、変化を求められ続ける存在でいることが結果として魅力に繋がっているのだろう。

そんなBiSの物語を反芻してぶちまけるような快作アゲンストザペインが11月14日にリリースされた。

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かっこいいぞ!

第2回BiS.LEAGUE開幕 背景的な話

今のBiSは解散後に“再始動したBiS”であり、その時点で“解散前”を多分に背負ってのスタートだったといえる。

そして”BiSそのもの”とも言えたプー・ルイが卒業、メンバーのトレードや脱退も発生した。そして新メンバーが加入。激変の後である。

2018年11月現在において総勢10名のBiSはBiS.LEAGUEの最中にある。

MEMO BiS.LEAGUE

概要

BiSメンバーをBiS1stとBiS2ndの2チームに振り分けるファン投票企画が「BiS.LEAGUE」である。

シングル発表に合わせて投票が開始し、結果に応じた体制に変更し次作に向けてツアーやライブを行って行く。

編成は4:6

BiS1stは4名、BiS2ndは6名で活動することになる(後々変わるかもしれないが)。

基本的に1stはメディアへの露出という意味で機会が多く与えられるようになっている。またリリースされるシングルも実に豪華である。

7月31日に終了した第1回BiS LEAGUEはメンバーのほとんどが精神的に路頭に迷うことになったように見えた。

「1stにいきたい」「メンバーをひとつにしたい」「どうすればいいかわからない」そんな思いがない交ぜとなっていたのを、研究員はひしひしを感じていたことであろう。

かく言う筆者もメンバーのツイートを日頃眺めている中で、大丈夫なのか!?と少なからず心配に感じざるを得なかったりした。

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しんどそうだったな!

そこを経ての「暫定ではなくなった体制」、つまり実際の投票結果による組み分け後のBiSのシングルがアゲンストザペインである。

2度目のBiS LEAGUEが始ったのである。

アゲンストザペインの音と詞

美しいピアノの音が彩る序盤から徐々に音の厚みが増し、エモーショナルなバンドサウンドへ変遷し駆け抜ける構成は編曲を担当するSCRAMBLESの必殺パターンとも言える。

MEMO SCRAMBLES

WACKのサウンドプロデューサーを務める松隈氏が率いるサウンドクリエイトチームである。

そこに個性に満ちたメンバーの歌が乗る。

この音とメンバーの歌そして詞により、アゲンストザペインからはここまでの彼女達の物語を改めて実感させる。

痛みとともに進む彼女らの物語がありありと描かれている。

それこそ今まさに現在進行形の物語である。

精神的に過酷なBiS.LEAGUEにおける彼女達の本音のようなものが、詞にもこれ以上なく強い言葉で込められており、それが聴くものに切に迫ってくるのだ。

感情よ くたばれ

涙がこぼれ落ちるけど

夢を乗せて、夜を越えて

過ごした日々全部捨てないさ

ある種タチが悪いのは、彼女達を物語の渦中に放り込む側にあるWACK社長の渡辺氏がこの詞を手がけていると言うところである(正確にはサウンドプロデューサーの松隈氏との共作である)。

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渡辺さんまじでいい詞書くからな!

ちなみに渡辺氏が最初に立ち上げたグループがBiSであり、やはり一番思い入れがあるのはどうしたってBiSなのだと言うことがインタビューでは語られている。

この詞を渡辺氏からあえて提示するということも、なんにせよBiSへの思いが込められているのは確かである。

MEMO

先駆けて発売されているQJ増刊「WACKな本」における社長インタビューは要チェックと言える。ついでにWACKの各グループのメンバーの写真も大量で非常に良いことをここに記す。

BiS.LEAGUEを仕掛けたのも当然渡辺氏である。

本人をしても「迷走」と語られているBiS.LEAGUEではあるが、その中でもメンバーへの信頼がしっかりと感じられる。今後の展開から目が離せない。

MV アゲンストザペインを今一度観るべし

BiS 1st

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1stは幻想的!

インドのクリエイティブディレクター、マンジョット・ベディ氏が監督を務めた本作は浜辺に浮かぶソファという不思議な絵が印象的なMVである。

演出もどこか異世界感があり美しい。1stの4人がその世界に佇む様は幻想的である。

靴を脱ぎ振り回す振り付けも面白い。旧BiSの詞によく出てきた「靴擦れ」のその先へ向かう覚悟めいたものを想起させる。

今回、歌唱・ビジュアル共にインパクトのあったネルが抜けた1stにはどこか物足りなさげな印象を持っていた筆者であった。

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ネルはかっこよかった!

しかしアヤが加入したことで歌・ダンスをかっちりやり抜けるメンバーが揃ったためか前回の編成とは違うまとまりが出ているように感じる。

キャプテンたるゴ・ジーラ曰く、「4人ともにアホ」ながらもまっすぐなのが良い点だという。

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ゴジ思慮深いけどな!

交わりはしないものの同じ1点を目指している4人なのである。

アヤ・エイトプリンス

人一倍グループを渡り歩いているアヤからの歌い出しである。その詞はこれ以上なくアヤの気持ちそのものに違いないだろう。力強い声が実に良い。

ソファに脚を引っ掛けているのが可愛い。

1st加入に際しインパクトある金髪になったが、個人的には黒髪がよかった。

美人である。

トリアエズ・ハナ

新メンバーながら1stに残留したハナは歌唱力が高く、重要なパートを高い表現力で歌い上げている。

声が良くダンスもうまく本人も「歌姫」を標榜しており期待がもたれる。

(惜しむらくは自撮りスキルである、などと余計なことを感じている筆者である)

パン・ルナリーフィ

パンは少し鼻にかかったようなしかし非常に艶のある声が特徴的であり曲にフックを作っている。

ハートブレイクのパートをかっこよく歌っている。

あとブレスの仕方がなんか可愛い。

ゴ・ジーラ

そしてゴ・ジーラはロックな雰囲気を纏った強い声で曲を締める。

空手経験者だからか、まっすぐな立ち居住まいが他と違う堅牢な雰囲気を纏っておりかっこよすぎる。

ちなみに筆者は前回のBiS.LEAGUEでゴ・ジーラに投票した。

以下も本人たちの声が知れるため要チェックと言える。

参考 この4人で進む新たな未来 BiS1st音楽ナタリー

BiS 2nd

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2ndのエモーショナルな演出もたまらん!

1stに挑む、という物語がどうしたってつきまとう2ndのMVは実に突飛でしかし感情に訴えかける構成である。

いきなりトラックに全員吹っ飛ばされるという素っ頓狂な展開。そこから全員オーディション時の服装になったりと走馬灯的な演出である。

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ペリはデスソースカレー食ってたな

そして最後に「必ず這い上がる」という姿勢を全開で見せつけるムロの強い声にやられる。

キカ・フロントフロンタール

白塗りで通すキカは2ndにおいては歌においても精神的にも柱のような立場だっただろう。

1stでも観たい1人である。

轢かれた後の単独の吹っ飛ぶカットがちょっとギャグっぽくて良い。

個人的には今回や最初期のコープスペイント風の白塗りが一番好みである。

ペリ・ウブ

BiS再始動時から独自の存在感を持っているペリはパフォーマンスがかっこよい。

おそらくこの詞を人一倍受け止めながら歌ったことであろう。

というのも一番前回のBiS.LEAGUEで惑っていたのはペリにも見えたからである。

今回の中間発表時点で1位になっており報われて欲しい気持ちがある。

どうなるだろうか。

YUiNA EMPiRE

元はWACKの別グループEMPiREに所属していたYUiNAである。

割と衝撃的な移籍だったため、他のメンバーとはまた別の物語を持った存在である。

声が最高にキュートでエモーショナル。小柄な体躯も相まって目を引く。

ミュークラブ

今回の体制になり少しずつ特徴をみせてきているミュー。

声も特徴的であり今後存在感をより出していって欲しい。

最後にトラックにしがみついてる感じもなんだか可愛くて良い。

というか普通にかなり可愛い。

ネル・ネール

前作では暴力的な歌唱で存在感をみせたネルである。

今回も独特な節としゃくりを交えて歌っている。

何やら不穏なツイートも特徴。

なかなか奇妙な存在感がある。可愛い。

1stにいる間に1度観たかった、などと思ったものである。

ムロ・パナコ

今回キャプテンに就任しているムロ。

前作では歌割りが少なかったのだがここにきて存在感を増している。

空に浮かぶSHiTからの決意に満ちた表情と最後のサビは本当にかっこ良い。

ツイートにとんちがきいていて面白いのも魅力。

今回筆者はムロへ投票した。

おわりに

ということでBiSのアゲンストザペインについて紹介させていただいた。

BiSにおいてこれ以上なく今を歌った歌である。

ここまでのBiSを知っている方はもちろん、これからBiSを知っていく方にもぜひ聴いていただきたい。

彼女たちはこの今をどう消化して昇華するのか。

変化を決定づけられたBiSのこれからに目が離せない。

 

いやはや、それにしてもBiS、面白いものである。

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みんなで聴こう!

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