このシリーズでは在宅WACK SLAVEな筆者がBiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiRE、CARRY LOOSE、豆柴の大群を擁する音楽プロダクションWACKの音源を紹介する。
ロックでエモーショナルな曲の数々をひもときつつ、これからWACKの音楽に触れる方の少しの助けになれば幸いである。
2020年4月13日にEMPiREが待望の新曲2曲の配信を開始した。
トリ
ともにMVも公開されているので併せて紹介したい。
EMPiREの新曲「ORDiNARY」と「I have to go」に迫る
無告知で新曲2曲が公開される
実は2020年の4月8日に発売したライブ映像作品「EMPiRE’S GREAT REVENGE LIVE」に無告知で同梱された不意の新曲2曲なのである。
ということで以下の2曲がその新曲のタイトルである。
- ORDiNAY
lyric : JxSxK / music : 松隈ケンタ / arrangement : SCRAMBLES - I have to go
lyric : MAHO EMPiRE / music : 宮﨑梧郎 / arrangement : SCRAMBLES
新機軸な雰囲気が立ち込める「ORDiNARY」
冷たく硬質な響きが終始残響する曲である。
しかしどこか暖かみを湛えるメロディーが優しげ。
シューゲイザー的に鳴り響く音の壁が厚みを増していき、それに囲まれる幻想的な感覚をじっくり味わい堪能すべきだろう。
非現実的な映像に仕上がっているMVも是非観るべし。
間奏のNOWを軸としたダンスが大変印象的である。
ちなみにレコーディングに関して、MAHO以外は「MAHOみたいにふざけて歌え」とのアドバイスのもとに歌ったそうである。
かつてなくゆったりとしたテンポの曲であり、メンバーもいつもと違った自分の歌唱に気づいたりした模様。
また歌詞は渡辺氏による。
これまで自分たちの境遇とリンクするような詞に想いを乗せて歌ってきた彼女たちだが、今回は誰かに言葉を届けるような詞になっている。
そういったところからさらなる飛躍を勝手に予感する筆者であった。
MAHO作詞曲「I have to go」
MAHO EMPiRE作詞曲である。
ポップで明るい曲調に、どこか切なさが漂いしんみりと沁みるメロディーが心地よくもある。
そして非常に珍しくラヴソングなのである。
初めて聴いた段階では、これまでのEMPiREの力強い曲たちから比べるとインパクトに欠けるような気もしたのだが、しかし聞くほどに味がしてくる曲である。
そして避けては通れないのが4月13日に公開されたI have to goのLyric videoである。
まさかのMAHO EMPiREのみ出演のワンカット映像となっている。
監督はエリザベス宮地氏。
また映像中の歌詞はMAHOの手書き文字となっている。
総じて素晴らしい。
余談だが、デビュー直後の個別インタビューを読んで以来MAHO推しの筆者は、終始悶えつつもにやけながら10回近くこの映像を観た上でこの文章を書きしたためていることをここに記す。
併せて読みたいインタビュー
MAHO、MAYUの2名による「EMPiRE’S GREAT REVENGE LiVE」初の映像作品と新曲についてのインタビュー。
参考
EMPiRE「EMPiRE’S GREAT REVENGE LiVE」初の映像作品と新曲、次なるステージへの想いを語る!Mikiki
おわりに
ということでEMPiREの新曲が出たぞ、という話である。
映像作品同梱版以外にも配信がされているのですぐ音源を手に入れたい場合はそちらを利用するのも良いだろう。
2020年もさらなる躍進が期待されるEMPiREの活躍を見届けよう。
いやはや、それにしてもEMPiRE、目が離せない。