このシリーズでは在宅WACK SLAVEな筆者がBiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiRE、CARRY LOOSE、豆柴の大群を擁する音楽プロダクションWACKの音源を紹介する。
これからWACKの音楽に触れる方の少しの助けになれば幸いである。
ロックでエモーショナルな曲の数々をひもときつつ、周辺情報なんかにも触れつつ紹介していきたい。
今回はアルバムがリリースされた豆柴の大群の1stアルバム「スタート」についてである。
トリ
豆柴の大群1stアルバム「スタート」がカッコいいのでおすすめ
CDでのアルバムは2020年6月10日リリースである。
豆柴の大群1stアルバム「スタート」の収録曲
- 豆柴の大群- お送りするのは人生劇場-
- FLASH
- りスタート(2020ver.)
- ドンクサハッピー
- ろけっとすたーと
- CHANGES
- さよならしなきゃ
- 僕がいい
- ガーデニング
- トラスト
- そばにいてよ Baby angel
- 君以外にモテたい
- 大丈夫サンライズ
先立ってリリースされているりスタート、ろけっとすたーと、大丈夫サンライズに加え、新たに10曲収録されている。
りスタートはカエデフェニックス加入後の態勢でのバージョンになっている。
またアドバイザー的な立場のクロちゃん氏による作詞曲ドンクサハッピーも収録。
アドバイザー的な存在も含め、バラエティ豊かなラインナップが「スタート」を面白くしている。
収録曲紹介
歌割りは全体的にナオ、ハナエ、ミユキの安定感のある3人が軸となっている印象。
ストレートで華があるナオの声、鼻にかかったような響きに可愛らしさがあるハナエの声、発音に勢いがあっていたずらっぽいミユキの声、柔らかくとろっとしたムードが印象的なアイカの声、可愛らしくも湿度高めな響きを持ったカエデの声(今後すごいいい声になりそうな予感)とこれまたキャラクターがばらついて面白い。
そんなわけで「スタート」収録曲を簡単に紹介したい。
豆柴の大群- お送りするのは人生劇場-
1曲目は、リード曲にしてグループ名を冠した面白チューンである。
そしてカッコいい。
癖になる電波な要素を持った歌詞とWACKサウンドが渾然一体となって聴く側に襲いかかってくる。
疾走感のあるロックなバッキングに乗る少し癖のあるリード音に気を取られていると、一瞬でまめまめまーめまーめまめまめまである。
あとギターソロがかっこいい。
2020/06/11追記
MVが公開されている。
FLASH
衝撃的なLYRiC ViDEOとともに公開された曲。
どこか焦燥感に満ちたロックチューンである。
これまたカッコいい。
例の一件の直後に、渡辺氏によって作詞されたそうな。
こういったアイディアには本当に驚かされるばかりである。
LYRiC ViDEOも要チェック。
振り付けはナオが担当するとのことで、気になるところである。
りスタート(2020ver.)
おなじみのデビュー曲。
なんだかんだでいい曲であり、当時のプロデューサーの手腕が光る内容だと実感してしまう。
今回収録にあたり、カエデ加入後バージョンになっている。
ドンクサハッピー
アドバイザーのクロちゃん作詞の新曲。
WACKではあまりないようなアーバンなムード漂う一曲。
そこにクロちゃんなタイトル、クロちゃんな詞がハマるのが面白い。
織姫、白雪姫、シンデレラに続きかぐや姫が登場する。
ろけっとすたーと
クロちゃん曲3連続のラストはろけっとすたーとである。
これまたなんともキャッチーで変なワードが採用されたクロちゃん曲となっていて、アドバイザー的な立場ながらその力量にびびるばかりである。
MVも楽しげで良い。
ちなみにWACKの大丈夫サンライズとの再生回数対決を制した曲である。
CHANGES
どこか70年代のグラムロック的なイントロのギターが印象的な一曲である。
ハードロックな味が出ているのでバッキングにも注目すべきだろう。
さよならしなきゃ
アルバム内では最もゆったりとした曲。
前進する意思を感じさせる内容になっている。
僕がいい
ハナエ作詞曲。
青春を感じさせる曲調に「初心を忘れたくない」という想いの乗せた詞になんともグッと来るものがある。
ハナエのWAggでの活動も踏まえたものになっているという。
ちなみに10曲の新曲はすべてメンバーも詞を提出したそうだが、採用曲数は2曲にとどまっている。
ガーデニング
これまたハナエが作詞に参加している曲である。
ピアノを交えたロックチューンであり、エモーショナルな雰囲気がカッコいい。
ロングトーンからの間奏がすごい良いのである。
詞はツイてないことが重なってしまって失敗して怒られてしまった日に書いたという。
期待を越えられなかった後悔の歌だという。
トラスト
細かく刻むギターのバッキングのフレーズが大変かっこいい。
ある種王道感のあるアイドルソングの系統にも感じるアップテンポな曲である。
未来を信じることを自らに言い聞かせる、という内容になっている。
そばにいてよ Baby angel
アルバム中では最も激しいメタルリックな曲である。
キーボードの配し方なんかもありちょいクサ目なアレンジになっている。
君以外にモテたい
タイトルからはどういう状況か掴みづらい曲。
大丈夫サンライズ
アルバムを締めくくるのは先立ってリリースされている大丈夫サンライズである。
ろけっとすたーととの対比もあり、かっこよさが際立っている。
豆柴の大群はテレビの企画からスタートして大きな注目を集めたわけだが、グループとしてここからの活動こそが大事なんだという意思のこもった曲である。
併せて読みたいインタビューとか動画
Mikiki / 豆柴の大群『スタート』WACKとクロちゃんの血を引く猛犬たちが覚醒のファースト・アルバムを語る!
参考
豆柴の大群『スタート』WACKとクロちゃんの血を引く猛犬たちが覚醒のファースト・アルバムを語る!Mikiki
ナオの合宿参加やここまでの活動を振り返りつつ、アルバムの各曲についてメンバー視点で語られるインタビュー。
【6/10追記】松隈ケンタが語る「豆柴の大群」のメンバー!
サウンドプロデューサー松隈氏がYouTubeチャンネルにて豆柴メンバーの声について解説しているので併せてチェックすべきであろう。
他のグループのメンバーもサウンドP目線で紹介していて大変興味深いので要チェックである。
おわりに
ということで豆柴の大群待望のファーストアルバム「スタート」がかっこいい、という話であった。
WACKの中でも異端な生い立ちのグループであり、今後どのような展開を見せるのか。
そんなことも気になるグループである。
いやはや、豆柴の大群、面白いものである。
ナオが参加した合宿の話↓
BiSHのはじまりのアルバムの話↓
WACKの源流とも呼べるプー・ルイが社長兼プロデューサー兼メンバーで始動したグループPIGGSの話↓