野営(=1人キャンプ)をしたことのない筆者だが、和嶋氏の野営コラムは面白い!
ということで全野営ファン、全和嶋慎治ファンに向けて、和嶋氏の連載での野営の軌跡、そして和嶋氏の野営哲学の一端を紹介していきたい。
筆者
「和嶋慎治の野営一人旅」の軌跡 第20回〜
「世の中をヘッドバンギングさせる本」こと「ヘドバン」のVol.4(2014)から現在に至るまで連載中の人間椅子・和嶋氏による野営旅の連載である。
2020年8月28日発売のヘドバン Vol.27にて、第21回目の連載を迎えた
毎号、氏が心の赴くままに野営に臨む様が語られる。和嶋氏の野営哲学からその時の心境、趣味趣向などがありのままに記されている。
和嶋氏の書く文章は実に格調高い文語体ながら、時折かわいらしい内容が記されており、そのギャップに全和嶋ファンの心も野営先の星空のごとく瞬くことであろう。
それはともかく、早速氏の野営の軌跡を辿りたい。
第21回 正々流転
緊急事態宣言下に観た夢の景色と、自粛生活との別れ
さて、世は大自粛状態の2020年春。
和嶋氏は何人かで借りていた倉庫に入り浸っていたそうな。
バイクを置くために借りていたそうだが、結果そこで毎日黙々とバイクいじりに耽っていたとのこと。
変わった人が集った不思議な倉庫空間だったようだ。
増えていく荷物とともに、和嶋氏とバイクは、どこか窮屈さを感じ始めていたのだろうか。
さて、そして6月には緊急事態宣言解除である。
早速荷物を車に突っ込み、キャンプへと赴くのであった。
できるだけ自然を満喫できるところ、と言うことで奥日光のさらに奥へ向かう。
道中、昔来たときのことなんかを思い出す和嶋氏。
到着してみれば割と重要な忘れ物に気づくも、車に常備していたモノでどうにか乗り切る。そのモノに対してもまた思い出がよぎる。
夕餉のための買い物に行ってみれば、スーパーに出来合いの惣菜などはなく、生のにんじんと大根を買い込んでみたりする。
案外次の道は目の前に転がっているのかもしれない。
今回の野営情報
行先
菅沼キャンプ場
時期
2020年6月
移動手段
SUZUKI アルト(車)
ごはん
人参、大根、缶詰、刺身
お酒
禁酒中!
ちなみにヘドバン Vol.27は
ちなみにヘドバン Vol.27は、人間椅子特集てんこ盛り!
デビューアルバム「人間失格」のクロスレビューに始まり、貴重な初期グッズの紹介、さらに和嶋氏、鈴木氏、そして最初期のプロデュースに携わった遠藤辰也氏の3名への個別インタビューが掲載されているのである。
第22回 秩父巡礼
和嶋氏、またもバイク購入
哀愁のワジマシーンにて公開されているが、和嶋氏はまたもバイクを購入した。
スズキTS185ERである。
そんなこんなで増えすぎたバイク置き場のために引っ越したわけだが、そんな折に不意に知り合ったバイク好きとの会話から、秩父への巡礼を思い立つのであった。
今やすっかりYouTuberな和嶋氏である、この日はYouTubeを通して知り合ったバイクや車関連のYouTuberからいただいたグッズを並べての酒宴をひとり楽しむのである。
まーさんガレージ、トイマンチーズ、二宮祥平ホワイトベース、そして哀愁のワジマシーン。
錚々たる面々のグッズやステッカーがはられた諸々を並べ、撮影のために一人で話をしていたところ、楽しくなって思った以上に喋ってしまったそうな。
今回の野営情報
行先
大鳩園キャンプ場
時期
2020年11月
移動手段
スズキTS185ER
ごはん
缶詰(まーさんからもらった缶つま4種!)
お酒
缶ビール(アサヒ)、宝焼酎純
ちなみにヘドバン Vol.28は
ちなみにヘドバン Vol.28は、残念ながら人間椅子関連の特集は特にない。
表紙を飾るのはヘドバンが長らく負い続けている結成10周年のBABY METAL。
そしてCARCASS座談会がついに本格的に復活、またRAMMSTEINの元プロデューサーインタビューなど個人的には気になる記事が多い。
第23回
和嶋氏、YouTubeを再開する
久しぶりに哀愁のワジマシーンが投稿された!と思ったらいきなりヘドバンの原稿の締切に追われている(というか間に合わなかった)様子の和嶋氏である。
ということはヘドバンでの連載もまた再開する、ということである…!
しかしその原稿はすでに締め切りを過ぎている。
そしてヘドバンvol.31の発売はは動画投稿翌日に迫っている…!
原稿は果たして印刷に間に合ったのか、固唾を呑みつつヘドバンを購入した筆者である。
そこには連載第23回が掲載されていたのであった!
完
YouTube連動企画の様相を呈している和嶋氏の連載「野営一人旅」だが、ファンとしてはこのように(?)多角的に楽しめてたまらないものがある。
さて、今回はかつて失敗しているキャンプ場での原稿執筆にまたしても挑む和嶋氏である。
締切を過ぎた一因に天候があった。
続く雨天のなか、やむなく雨の野営を敢行することとするのである。
奥秩父のつちうちキャンプ場のバンガローにてパソコン作業を始める氏だが、なにやらネットワークに繋がらない環境にてソフトウェアの認証トラブルに見舞われる。
ちなみにYouTubeにて和嶋氏がノートPCに持参したキーボードでタイピングする様子も伺い知ることができる。
結局ごはんをたべて昨今の野営=ソロキャンプの一般化に思いを馳せ、そして寝落ちしてしまう。
結局文章の3分の2は後日談なので、キャンプ先での仕事は依然高いハードルとして今後も氏の前に立ちはだかるのであろう。
半分くらいは最近好んでいるお酒の話というのもどこか和嶋氏らしい気がしてしまう。
しかしながら最後の段落にて、今の世の中の先行きについて思案する氏の想いに触れ、なにやら考えさせられるのであった。
2021年9月17日追記:続編動画が投稿されていた。和嶋氏の晩餐の様子が丸見えである!
今回の野営情報
行先
つちうちキャンプ場
時期
2021年7月
移動手段
SUZUKI アルト(車)
ごはん
烏骨鶏の卵、ピーマン、フキの煮物、納豆、サバ缶
お酒
サントリーオールド
ちなみにヘドバン Vol.31は
ちなみにヘドバン Vol.31は、アルバム「苦楽」発売を受けての70ページ超の大ボリューム人間椅子特集である。
表紙を飾るのも人間椅子!
買うしかない!
まとめ 和嶋氏の心の赴くままに野営は続く
連載のためであろうとなかろうと和嶋氏は野営へ赴く。
その様はとても楽しそうで、ともすれば羨ましくもなる。
そして野営とは、幾らかの準備とマナーがあれば誰にでもできることである。
野営先にて自然に向き合い、自らに向き合う。
現実に疲弊する現代人にこそ、野営というものに目を向けてみてもいいのかもしれない。
いやはや、それにしても和嶋氏の「野営一人旅」、面白いものである。